こんにちは。
笑いと癒しの音楽クリエイター、セシリアみつよです。
いつも読んで下さって、どうもありがとうございます。
アナキンは力を欲する誘惑に、負けたんですけどね。
また、負けて堕ちる役目だったのです。
これは、天国から堕ちて様々な苦労をして、そして戻って来た天使を、父である神様が抱きしめ、歓迎した話に似ています。
結局は『白』一色のジェダイでも治まらん、『黒』一色のシスの統治もダメ。
自分から意図した事ではないけれど、『清濁合わせ飲んだ』『白と黒』を併せ持ったアナキン=ダースベイダーしか、『平和をもたらすこと』が出来なかったのです。
EP3の最後の、アナキンとオビワンの戦いのセリフ、いたたまれないです。
「You were choose oneI love you」
「I hate you…」
ただ単に「Love」と「Hate」を対比させて、ジェダイとシスの対場を、真逆の感じの単語で現したんでしょうが、「真逆」は結局同じものだったりします。
「憎む」って言葉、「以前は愛していた」から出るんですよね。
今も愛しているからかもしれません。
アナキンがオビワンを慕っていなかったら、関係が濃ゆくなかったら、あるいは、ど~でもよかったら、「憎む」なんてしなかったと思います。
ただ単に、敵対する強敵、とだけ位置づけたかもしれません。
『愛』の反対は、『無関心』ですもん。
「愛(する者など)」を奪われたり、否定されたりして、同じ振幅の正反対の感情が生まれてくるのでしょう。
ジェダイは
「そうなるから一人の人を愛するとか、執着が起こるような事、アカンのんやて。それが執着とかエゴになるんやて」
と言うてるんでしょうけど、ジェダイにはわからんやろな~。
アナキンのように人を好きになって、パドメもそれにこたえてくれた時、アナキンはきっと天にも昇るような幸福を感じて、今なら全世界の人々を愛することが出来るだろうくらいな気持ちだったと思います。
ただ、それやから失った時の反動は、ジェダイのそれとは比べ物にならないくらいだと思います。
オビワンやパドメ、全ての存在を「憎む」。
すなわち、全てを「愛していた」のです。
「憎んでいる」その時ですら「愛している」から出る感情です。
そんなん、知らない人や関係の薄い人に対して、特別な感情湧きませんし。
関わり合いがあるから、感情が湧くのでしょう
それと、誤解と言えども、オビワンがパドメをそそのかそうとしているみたいに取ってたから、またパドメも裏切ったと思ってたから、オビワンをパドメを自分から取った「憎い」ヤツにも思えたでしょう。
そして、やっぱパドメをその時も愛してたから「憎く」思ったのでしょう。
すべては誤解でしたけど、もうアナキン、頭の中グダグダやから、「憎い」が増幅されてしまって…。
「この子の心の中、今ど~なってるんやろ。見てるのつらいわ」
と思いつつ、まぁ映画やから見てるんですけど。
その感情を全て、ダースベイダーの仮面と鎧の中に封印して、冷酷非道なダースベイダー卿が誕生するわけです。
・・・と、私は今回の「スターウォーズ祭」では、そういう解釈をしたのですが、人それぞれありますやん。
でも、「スターウォーズ」という「映画」は、何ら変わらないのです。
ずっとそのまま、誰が見てもスターウォーズなのです。
Aさんが見たら「ちょっとヘタレなダースベイダーが見れます」とか、Bさんが見たら「コスイ手を使うオビワンが見れます」とか、そんなんないですよね。
個人的には見たいけど。
誰が見ても、同じなのです。
でも、皆それぞれ抱く感情も違うし、入れ込む人物も違うし、そしてその時にある生活環境や、直面してる物事によっても捉え方が違うと思います。
それが、①(この記事です)で言った『メッセージ』だと思います。
人それぞれ、受け取るものが違うのです。
でも誰が見てもそこに同じものはあるのです。
『そのものからの働きかけはない』と言うのが、『メッセージに何の意味もない』という事なのじゃないか…と、お茶碗洗ってる時に思いました。
あ、私、お茶碗洗ってる時に、よく今まで自分が考えもつかなかった事、入って来るんです。
ただ、なぜに、お茶碗洗う時なん…と思いますけど。
そのへんに転がってるものにも、意味はあるかもしれないし、無いかもしれない。
「今、ウチの家、何転がってるかな」と見まわしましたけど、日ごろ、こんなに見回すことないから、面白いです。
消しゴムとか、毛糸くずとか、CDとか…。
私は伏見稲荷に1人で行くことありますが、それこそ、川のせせらぎ、樹々のざわめき、小鳥のさえずり、何人かで行ってたら気づかないような事が、入ってきます。
そういう時に、作曲家としての私はインスピレーション頂くんですが、お山を下りたらなぜか、そのインスピレーションがどっか行きます。
だめじゃん。
『どうっちゅう事ない』ところに、『真理』は転がってるのかもしれません。
最後はスターウォーズから離れてしまいましたが、ま・いっか。
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