クリスマスプレゼントの様 2 | 今井 雅之 の ブログ

今井 雅之 の ブログ

内容についてはニュアンスを伝え易くする為に
後に細かな修正をすることがあると思います。

あと、すみませんが「コメント」や「読者になる」も断らせて頂いてます。

(『人類最高峰のピアノデュオ』を暫く上に
  表示したかったので、このクリスマス2を
  遅らせる事にしました)

2023年12月17日、尾崎未空さんの演奏を聴きに
名古屋まで行ってきた。

今回は、演奏以外の事についてサッと書いておこう。
(自分の日記みたいなものなのでスルーしてください)

まず、名古屋で『 pm16:30 開場 』との事から
子供の頃から鉄道に乗るのが好きだった自分は

「もしかすると、早朝から家を出ると以前から気に
  なっていた三重県の『名松線』に乗れるかも」

と思い付き、時間的にギリギリ無理そうな気がしながらも
一応時刻表で行けるのかどうかを調べてみた。

すると、普通列車(新・快速も含む)のみで名松線を全線乗車
した後、開場1時間程前に名古屋駅に着く事が分かった。


 

京都を朝5時頃に出て青の路線を通って、以前から気に
なっていた松坂~伊勢奥津までの『名松線』に乗り
赤丸の終点、伊勢奥津にam10:30頃に到着。

そのままオレンジの路線で名古屋にpm15過ぎに着き
演奏を聴いた後、ピンクの路線で京都まで戻る。
(ギリギリ終電で深夜0時過ぎ到着)

そして、道中での目当てとなるものが主に3つ


・スイッチバック(中在家信号場・緑丸)を
  走行中の列車内から見る
・名松線と伊勢奥津駅(赤丸)
・名古屋駅ホームのきしめん

と、元鉄道好きの自分としてはかなり都合の良い機会に
巡り合えたのだった。

そして当日の早朝、家を出て、まずは1つ目の
注目ポイント『旧中在家信号場のスイッチバック』を通る。

が、自分はスイッチバックの場所を通った事に気付かず
見事に見逃してしまった・・・。

何時もの様に車窓をボンヤリ見ているだけで気付くだろうと
油断していた事が明らかな原因。

(もしかすると線路は剥がされてしまったのだろうか?)

多少のショックを受けながらも乗り換えをしながら
松坂牛でお馴染みの松坂駅に到着し、次の列車まで
1時間程あるので適当に駅付近を歩いてみると


 



どうも、警察官や似た服を着た人達が大勢ウロウロしていて
なにか事件でもあったのかなと思っていると
たまたまマラソン大会の日だった様で、スタート直前なので
少し騒がしくなっていただけだった。

そして、お目当て2の名松線に乗る。
暫くは長閑な田園風景の中を走り
途中からは山間部となり、線路に対して川が
右へ行ったり左へ行ったりして
車窓としては最高の路線だという事が分かった。

これは帰りの車窓も楽しみだと思いながら
伊勢奥津(いせ おきつ)駅に到着。




終点なので、駅より先の線路はどうなっているのか
気になってホームの先の方を見に行くと




ホームの直ぐ横で線路は終わっていた。
おそらく、昔はもう少し先まで線路があって
機回し(先頭の機関車を後方へ回す作業)の為の線路も
前方に見えるレンガ作りっぽい給水塔からすると
このホームの後ろに敷かれていたのだろう。
今は新しい駅舎になっているが。
そして、枝垂れ桜らしき木もあるので、春になれば
この辺り一帯が美しい桜色に染まるのだと思われる。

特に鉄道好きの方なら絶対に行くべき場所だろう。

この後、列車のUターンまで30分ほど時間があるので
駅から出て少しウロウロ歩こうかなと思い
改札口へ向かうと・・・


サンタ女装のお父さんがコチラを見ている

どうも、クリスマスのイベント中らしく
これは自分が通ると邪魔になるのかなと思い
立ち止まって様子を見ていると、その中の一人の方が
こちらへ走ってこられ、この袋を自分は頂けたのだった。



後に帰宅してから中身を見ると、ボランティア団体
『名松線を元気にする会』の皆様からのプレゼントだった。



名松線についての冊子、プリント、絵葉書、ペン
チロルチョコのピスタチオ味、確かマグネットも。

 

 

 



そして、今度は名松線を松坂方面へと戻っていると
美しい山間部を終え、田園地帯に入った辺りで

「強風により列車を停車させます」

とのアナウンスがあり、線路の途中で列車は停まった。

強風が止むまで停める様で、自分としては
演奏会に間に合うのかが気になって気になって
その名松線に乗っている時に、自分の体調が悪くなる前に
現れる『閃輝暗点(せんきあんてん)』も出てきて
目が見え難い状態となった。

・・・これは最悪、演奏会に間に合わないかも知れない
その前に食べる予定だった名古屋駅ホームでの
きしめんは、もう無理だろう。

順調に行けば深夜0時頃に帰宅出来る予定だったが
このままでは、JR東海が強風や雪により不通となる
恐れもあると考え、久しぶりに鉄道で焦る事となった。

ちなみに、実は帰路となる岐阜と滋賀の間は
『世界一雪が積もる場所』という記録を持っていて
日本海からの湿気と、琵琶湖からの湿気が合わさり
とにかく雪が積もる事で有名なのだった。

東海道新幹線もここでよく積雪により運転停止となる。

天気予報ではその日、突然急激に気温が下がり
滋賀の北、福井県では雪と出ていた事も思い出し
停止した列車の中でこれは不味い事になったなと
思っていると、2・30分程経っただろうか

「取り敢えず、ゆっくり列車を走らせてみます」

といったアナウンスがあり、徐行、停車を
何度か繰り返した後、なんとか松坂駅に到着した。

次に乗る予定だった列車の時刻はとっくに過ぎていたが
名松線の列車が到着するまで、次の列車が待ってくれていた。

(列車が待ってくれたのは亀山駅だったかも知れない。記憶が・)

濃尾平野も全体的に強風なのだろうかと不安に思いながら
遅れた列車に乗っていると、途中の駅で久しぶりに
コンテナ車以外の貨物列車を目撃し、暗闇の中で
小さな灯火を発見した様な気持ちになれた。


これを発見しただけで元鉄道ファンは少しテンションが

上がるのだった。台車や車輪がグレーに塗られている。

その後、更に乗り換えをして、列車も何時もより速度を
上げて走った様で、名古屋駅には予定より少し遅れた
程度でなんとか到着出来た。

自分は名古屋といえば、一度も降りた事が無いというか
乗り換えでホームに降りる程度のみで、まったく知らず

駅から地下鉄に乗って会場まで行くのに少し不安は
あったが、その時点では開場までは30分ほど、
開演までは1時間30分程と時間的余裕があったので

少し悩んだが、やはりホームできしめんを食べる事にした。

しかし、美味しいとされるお店の名前を忘れてしまい
更には、何番線ホームだったかも忘れ
ホームを2本ほど端から端まで歩いて探してみた。
ネットで見ていたので、見付かれば何かピンと来るものが
あるだろうと思いながら。

が、何軒見てもまったくピンと来るものがなく
もう、食べずに会場へ向かおうかなと思っていると
お店の前に食券の販売機がある事を思い出し

どうも、店名は違う様な気がしながらも
何軒か見た中ではここがそれっぽいかなと思い
お店の中へ入る事に。



お店の方に食券を渡し、セルフサービスのお水を入れて
飲もうとすると、外は寒いのに(その日突然寒くなった)
その水がキンキンに冷えていて
喉が驚いた様で、少し肺の方へ冷水が入ってしまい
咳が止まらなくなり、一旦お店の外に出て
ずっと咳をする事になってしまった。

その後、なんとか咳が止まり、お店に入って
きしめんを頂く。



ひと口・・・・・あれっ!?

どうも、自分はかなり期待していて、子供の頃に食べた
感覚が蘇る事を願っていたからか

全然、味も麺も違っていて驚いた。

自分が思っていたのは
麺はうどんとは違って少しザラッとしていて
味は旨味がかなり強い感じのものだったが

今回食べたきしめんは
麺はうどんの様にツルツルで
味は表面的な旨味はあるが、ベースとなる味に
乏しい感じで、大量のかつお節でなんとか
カバーしようとしていて

美味しいのだとは思うが、自分の期待とは
程遠いものだった。

ネットでの『美味しい!』という意見が多いのも
自分の中での期待値を上げてしまったのかも知れない。

・・・子供なら、強風で列車は止まるわ
きしめんも予想を大きく外れるわ、夜になると雪が
降って帰宅出来なくなる恐れがあるわ
体調も悪くなる可能性もあるわで

泣きながらきしめんを食べただろう。

しかし、自分は全ての不安を大きく上回る

『尾崎未空さんの演奏をこの後に聴く事が出来る』

と思うだけで、全然余裕なのだった。

とはいっても、帰りの不安はあるので
未空さんの演奏を聴いた後、直ぐに帰る事にした。

1.最後まで聴くと、順調に帰れても最終的には
その日の終電での帰宅となり、時間的に
まったく余裕が無い。

2.未空さんの演奏後に帰ると1時間程の余裕が出て
列車が少し遅れてもなんとか家へ辿り着く可能性が
少し高まる。

結果、2に自分の命運を賭ける事とし
その後、名古屋駅からの列車の中でその判断は
正しかったと思えた。

列車の窓の外には降り始めた雪・・・。

(雪を見た瞬間、その少し早い時間でも帰宅は
 無理かも知れないと少し焦っては居た)



・・・元々、鉄道に乗る事が大好きだった自分は

こういった列車の遅れにはある程度慣れていて

後々、良い思い出として残る事が多いので、今回も

何年経っても

 

「あの時は焦ったけど楽しかったなぁ」

 

と、思えるだろう。

 

そういえば自分が中1の夏休みに初めて一人で列車に乗り

北海道へ行った時もいきなり滋賀と福井の間で信号が壊れ

1時間半ほど駅の無い所で列車が停車した事を思い出した。

その時は

 

「この後、北海道まで行って帰るつもりなのに

  出だしでこれでは・・・もう帰ろうかな」

 

と、かなり不安になったものの、475系という元急行列車に

使われていた好きな車両だった事もあり、今では

その停車も含めて本当に良い思い出になっている。

 

どうも、重要な時ほど印象に残るトラブルに遭っている様な。