近視は世界中で増え続け2050年には近視人口は49億人、強度近視は9.4億人(有病率9.8%)と言われています。

 日本では高校生の強度近視は2015年で16.6%ととんでもない数になっています。強度近視は、黄斑変性、網膜剥離、緑内障など失明につながるリスクが高くなりますので、近視の進行を食い止めるあるいは近視にならないようにするためにはどうすればよいかということを考えなくてはなりません。

 外遊びが眼にとって良いという考え方は、これまでにもたくさんありましたが、栗原らが、実際に動物実験などでバイオレット光を3時間マウスにあてると、眼軸長の伸びが抑制され、脈絡膜の厚みが維持されることが報告されています。(近視になると、脈絡膜は薄くなります)

 現在、近視のならないようにするためには、屋外での遊びや生活を推奨することが一番ですが、既に近視になっている人に対して、臨床的に有用とされる近視抑制率30~40%の治療法としては、オルソケラトロジー、低濃度アトロピン点眼、多焦点ソフトコンタクトレンズ、低照度赤色光治療、多分割眼鏡レンズ、低光線拡散レンズなど、いろいろなものが急激に承認されたり、実用化されています。今後、これらを詳細に紹介します。