最近の若い人の活躍はMLBの大谷翔平選手や将棋の藤井聡太を始め、世界に羽ばたき、眼を見張る素晴らしい活躍を遂げています。

 また、大谷選手の二刀流のように、1芸に秀でるだけでなく、他でも一流のように、天は二物も三物も与えているというやっかみの気持ちもあります。

 46年の眼科医として狭い眼科領域でしかわかりませんが、この人にはかなわないという素晴らしく優秀な眼科医をたくさん見てきましたが、最近の眼科医は、というか、眼科医に限らず、どの世界でも同じだとは思うのですが、もともと、医者の世界では、診療、手術、教育など、いくつかの分野を同時にこなし、業績をあげていらっしゃる優秀な方は、いくらでもいました。

 ところが、最近は、それに加えて、経営やお金を集めて、創業するまでやらないと、きちんとした仕事ができない時代になったのでしょうか?

 若い人は、どこでそのような能力を身に着けたのか、医業としての優秀さだけではなく、企業や国からお金を集めて起業して、それで、FDAの認可を得て商品化して売り出す。

 そこまでをやることができる優秀な人が存在するということです。その1つがキメラロドプシンを眼内に注入して網膜色素変性症の見えない人の視力を回復させるという仕事ですが、そのパワーの源はわかりません。そのような仕事を、いくつか同時に抱えて仕事をしている。

 今回、愛知眼科フォーラムの特別講演で話を伺い(日本眼科学会でも講演を聴き)懇親会でも話をさせていただき、1つヒントになったのが、「際ものと思えることでも、興味を持って、調べてやってみると、そこに思わぬものが潜んでいる」ということと、仕事を楽しむという姿勢でした。

慶応大学の栗原俊英 先生です。

栗原研究室では1)光マルチセンシング機構の解明と光新規治療法開発、2)視覚再生遺伝子治療のグローバルトランスレーショなるリサーチ(キメラロドプシンなど)、3)近視進行の分子機序の解明とそれに基づく治療開発 を同時にやっているようです。

近視をやっていた人間からすると、近視の進行が分子レベルでわかりましたし、隔世の感じがしました。

 本当に優秀な人はこのような人たちなんですね。

久しぶりにワクワクしました。