2年前から取り入れた水素吸入ですが、今年は大きなターニングポイントがありました。水素吸入の効果をどう立証するかです。

水素の効果として1)抗酸化、2)抗炎症、、3)血流促進・血管拡張、4)副交感神経優位、、5)抗アレルギー、6)免疫力増強、7)抗癌作用、8)創傷治癒、9)代謝促進、10)疲労回復、11)アポトーシス抑制、12)睡眠障害の改善、13)抗がん剤、放射線療法の副作用軽減、14)オートファジーの調節、15)神経毒性の抑制、16)抗老化など、いろいろな効果がうたわれ、いろいろな論文がでています。

 水素の根本は、水素がヒドロキシラジカルと結合し水となり、抗酸化を抑えることが第一義であると思いますが、私はこれらの根本は、血流改善ではないかと考えています。

 血流改善を調べる方法は全身的には血流スコープを用いて、定性的に血流が良くなっているのを確認できますが、眼科的には、血管が良く見えますので、これを使えばよいが、これまでの器機はどちらかというと、学術的なもので、簡易に測定できるものはなかったのですが、OCTAを見て、これなら、簡易に計測できると思い、

購入いたしました。正常眼圧緑内障患者の視神経周囲のOCT-Aで、NFBDにそった網膜血管密度の低下に対して30分吸入後、NFBD部の血流が増えていることで、これだと思い、正常眼圧緑内障、開放隅角緑内障の症例を集め、どんどん検査をするといろいろなことがわかりました。NTGとPOAGは全く血流の面では異なるものだと確信し、緑内障の血流の文献を調べると、視神経周辺の血流は正常>POAG>NTG,黄斑周辺は文献により異なりますが、NTG>POAG、これに水素の前後を見ると非常に面白いことがわかりました。なおかつ、NTGの患者さんで自宅に水素吸入器を置いて3か月以上就寝時吸入していただくと、表層の網膜血管密度はあたかも正常の密度にちかくなることがわかりました。これは、動物実験で、吸入1時間で、血中水素濃度は1.5時間高い状態、5時間以上吸入すると15時間血中水素濃度は高いままというデータを信じれば、起きている間、常に水素を吸っているのと同じ状態ということになります。これは、面白いと思い、データをとって緑内障学会で報告しました。OCTAで水素吸入により、血流が改善されたと思っています。他にも,抗VEGF薬が効果がなかった加齢性黄斑変性症や、効果のなかったレチノスキーシスが水素吸入後、抗VEGF薬硝子体内注射でものの見事に網膜が接着したのは感動を覚えました。これは緑内障学会に報告いたしました。

正常眼の血流は水素吸入で全く無反応であったことは眼光学学会で報告しました。OCTAはほとんどの眼科施設でお持ちだと思います。是非、典型的なNTGや難治性の加齢性黄斑変性症に水素吸入を試してください。多くの眼科医の追試をお願い申し上げます。これらの学会発表は3回目入院の1か月後でした。病院にパソコンを持ち込み、スライドを作成していました。

この年になって、夢中になれる興味を持った仕事ができて幸せです。