昨日の網膜硝子体手術は、層状黄斑円孔+黄斑上膜1例、原因不明の硝子体出血1例、10年前の多焦点眼内レンズ(テクニスマルチMZB00の亜脱臼の3例でした。バラエティな構成でした。

 硝子体出血量はかなりの量でようやく出血がなくなると、周辺にBRVOがあり、新生血管の破裂による出血のようでした。

IOLの亜脱臼はアトピー患者で47歳でした。多焦点を希望されましたが、10年前は先進医療で無料でできましたが、現在は、自費になるので、単焦点になりました。

 脱臼したテクニスマルチは1-pieceでしたので、強膜内固定術が困難で、3-pieceの強膜内固定になりました。IOLを嚢ごと強膜4面切開創から除去し、硝子体手術で硝子体混濁を除去し、30G針をベベルアップに加工してダブルニードルを眼内に入れ、ループを針の中に入れて、針を抜き取り、ループを眼外に出し、フランジして先を丸くして強膜内に固定する。

 術翌日、偏位はなく、度数もばっちり視力は裸眼で0.8でしたが、十分視力1.0以上になるでしょう。それぞれ、トリプル手術全て各30分、安心してみていられました。大澤先生の手術は今日も全て無縫合素晴らしい完成度です。