緑内障治療は、以前から、眼圧を下げることしかやられていません。しかし、緑内障は多因子疾患であり、眼圧上昇より、眼血流障害が病態の本命であるという考え方が、あります。

ようやく、日眼会誌でも「緑内障眼における眼血流障害と神経変性の経時的関係の解明」:清田直樹 著などから、全身因子や視神経乳頭部位によって、眼血流障害が原因として寄与する場合があることが明らかにされています。

では、眼血流を増加する治療法があるのでしょうか?

これまで、循環改善剤や点眼で血流を増加させる効果があるというものが、使用されていますが、大幅な血流増加は認められていません。眼圧のコントロールにより視野の進行を遅らせる効果はあると思いますが、正常眼圧緑内障で30%以上眼圧を下げることは不可能ですし、眼圧が非常に低くても視野は進行いたします。

 私は、緑内障の根源的な問題は血流障害だと思っています。

 そこで、高濃度水素・酸素混合ガス吸入療法により、全身の血流及び眼血流が著しく増加することがわかりましたので、正常眼圧緑内障の患者様に、ハイセルベーターET100あるいはPF72を用いて可能な方は自宅で睡眠時5時間~7時間吸入をしていただき、半年後の視野で感度が上昇するかどうかを検討しています。

高濃度水素吸入は吸引時の水素濃度4%、酸素濃度20%に調整されており、リラックスした状態でガスを鼻カニューラで吸入しながら眠っていただきます。実際、私自身も毎晩やっています。私は緑内障ではありませんが、PSA低下のために、吸入しております。

 血流増加は、ヒドロキシラジカルが、水素と結合し、水となって排出され、ヒドロキシラジカルが存在するため、働かなかった体内のNOが働いて血管が拡張し、血流が増加します。また、水素の抗酸化作用は非常に強く、酸化力の強いヒドロキシラジカルだけが、排出され、ATPを作る他の善玉活性酸素が残るため、エネルギーが充填され疲労回復にもなります。また水素の抗炎症作用、免疫増強作用も体に対して良い方向に進みます。

個人開業医である私一人では、きちんとした査読に耐えられる臨床研究をするのは無理です。大学病院や、総合病院のトップのかたで、水素の力を実感していただき、是非、緑内障の治療として無害な水素吸入療法をやってみようという方はいらっしゃいませんでしょうか?共同でも、独自でも構いません。ノウハウに関しましては全てを開示いたします。視野は良くならないという常識を覆しましょう。