黄斑上膜の硝子体手術をすると、黄斑部の形が1年経過しても、黄斑の凹みがなく、腫れているようにOCTで見えます。でも、視力は上昇し、歪みも軽減していますので、良いのですが、何となく,きになります。その患者に15分の水素吸入(ハイセルベーターET100)を週2回行いますと、20回ぐらいで、かなり引いてきます。

 アイリーア硝子体注射の患者さんで黄斑浮腫の引きが悪い人にも水素吸入をやっていますが、やはり、20回ぐらいで浮腫が引いてきます。これは、水素吸入により抗VEGF抗体がでると言われていますので、その作用かと思いますが、最近はアイリーア硝子体注射後に水素吸入をやっています。

 加齢性黄斑変性症は活動性(滲出型)のものでないとアイリーアなどの抗VEGFの注射は効果がないと言いますが、萎縮型に高濃度水素吸入を行うと黄斑部の形がきれいになります。この状況で抗VEGF抗体の注射をすると視力も上昇します。

 硝子体手術と高濃度水素吸入はとても良い組み合わせと思います。当院での硝子体手術では現在のところ、術後のCMEがないので、やっておりませんが、他施設での術後の浮腫の軽減には、かなり効果があると確信しています。