日本眼科学会、日本眼科医会が奨めているアイフレイルの定義は「加齢に伴って眼の脆弱性が増加することに、様々な外的ストレスが加わることによって視機能が低下した状態、また、そのリスクが高い状態」となっています。
酸化をはじめとする様々なストレスは、老眼、白内障、緑内障、加齢性黄斑変性症、網膜中心静脈分子閉塞症など様々な眼疾患を引き起こします。眼科医は、老眼に対しては眼鏡、白内障に対して多焦点眼内レンズ、緑内障に対しては点眼、緑内障手術が行われていますが、正常眼圧に対してはあまり効果がありません。加齢性黄斑変性症は、抗VEGFの薬剤で一時的には良くなりますが、長期間にわたって注射を続けなくてはなりません。
日本眼科学会の井上理事もおっしゃっているように「回復」ができなくても「維持」できるだけで十分意味があります(緑内障の進行予防が良い例です)。以前から健康寿命の延伸には眼の健康が重要であることをアピールしてきましたが、今後はさらに踏み込んで、視機能の衰えである「アイフレイル」を改善することが「フレイル」の改善につながること、時に感じる見にくさや不快感を単に「歳のせい」にせず、自身の視機能における問題点の早期発見を促すこと、そしてそれゆえ眼の健診が非常に重要であること、これらを継続的に国民や社会全体にアピールしていく必要があると思われます。また、「アイフレイル」の目標として、「読書・運転・スポーツ・趣味など人生の楽しみや、快適な日常生活が制限される人を減らすこと」が掲げられており、これは「フレイル」の目標よりもさらに高いところを目指しているとも言えます。「アイフレイル」という言葉を広めていくことは、高齢化が進んでいく日本の社会生活の中で、如何に眼が重要であるかということを多くの人に知っていただくことにつながると日眼の理事会からアイフレイルをひろめようで提言しておられます。
検診の重要性をおっしゃっていると思います。ただ、アイフレイルを実現するためには高濃度水素・酸素混合ガス吸入療法などによる体全体のフレイルに対する抗酸化なども取り入れてゆく必要があると考えています。