昨日(4/16)朝、第126回日本眼科学会総会の第5会場で日本医科大学より「水素水予防点眼の抗酸化ストレス作用」の演題が発表されました。

 外来のため、Zoomで見ようと思っていたら、LIVEはシンポジウムと特別講演などだけで、WEBの配信は4月28日以降しか見れないとのこと、残念でした。日本医科大学は2007年に大田先生がNatureに水素ガスが毒性の最も高いヒドロキシラジカルのみを除去するとし、ラット脳の虚血再灌流障害が水素ガスによって明らかに縮小するという論文を発表したことがブレイクスルーになり、水素ガスの研究論文が世界各地で発表されています。

 日本では、2016年に水素ガス吸入療法が心停止後症候群に対して先進医療に承認されたのを初め、日本での臨床応用は進んでいます。

 ただ、眼科領域においては、全くといって、知られておらず、日眼の報告はラットによる水素水の点眼に対するアルカリ外傷障害を防ぐというもので、特に目新しいことはなく、水素水からの点眼より、水素ガス吸入+ゴーグルでの眼への直接吹きかけの方が、濃度的にもより多く吸収され、是非、人での臨床応用を大学病院レベルで行ってほしいと願っています。

 現在、臨床研究はダブルブラインドでの手法が必要で、開業医レベルでは、そこまでのきちんとしたデータは出せません。

 でも、水素ガス吸入は安全で非侵襲、15分の吸入で血液中の水素濃度はマキシマムになりますので、当院では、ARMD、BRVO-CMEなどのの抗VEGF抗体注射後の治療の補助として、正常眼圧緑内障および緑内障の治療の補助として、網膜色素変性症の治療として水素ガス吸入および星状神経ブロック(近赤外線レーザー)を行っています。現時点で眼圧低下、浮腫の減少、アイリーア接種間隔の延長を目指しております。

 大学病院の臨床医の皆さん、研究者の皆さん是非、この取り組みをフォローお願い申し上げます。

 言い忘れました、デビット・A.シンクレアの研究チームガNature:2020年12月2日、電子版に実験室のマウスで「老化の時計」を逆回転させられることを発表しています。網膜神経が損傷した老齢マウスの視力が回復したのです。

 iPS細胞などの研究も非常に重要ですが、社会の水素(水素自動車など環境因子)、水素吸入による眼や体にとっての老化予防も社会や医学を変えるかもしれません。