私は眼科入局後、1年間神経内科を勉強していました。神経内科の高橋 昭教授の講義が余りにもクリアカットだったため眼科か神経内科か迷っていた時に、午後は神経内科に勉強に行って良いと言われたのが眼科に入局した理由です。

 その当時は眼科より神経内科の方がはるかに面白かったです。今でも趣味で神経眼科をやっているのは、その縁です。眼科の魅力は自分で診断し手術も治療もできます。41年たった今でも、眼科を選んだことに悔いはありません。唯、眼科医は命より見えることを優先するという考えは、果たして正しいのかということです。コロナ禍で白内障手術は不要不急の手術になってしまいました。

 内科や外科の先生がコロナ対応をしているときに、自分は今のままでよいのかと思いました。でも、コロナ病棟に志願する勇気もなければ、気管挿管の技術も持っていません。

 医療従事者として優先的にワクチン接種を受けて、そうだ、ワクチン接種であれば、自分でもできると思い。高齢者の集団接種に参加しました。予診これは41年も医療をやっていれば、できます。接種自体は筋肉注射ですので簡単です。ではアナフィラキシーショックに対応できるか?答えはNOです。できることは、アドレナリンの筋注と、血管確保、酸素投与だけです。後は救急車を呼ぶだけです。でも、その確率は100万人でモデルナの場合2.7人ですよ。ファイザーでも4.5人です。100人や200人の集団接種をしり込みするより、やったほうが良い。眼科医として自分ができるのはこれしかないと思いました。モデルナはスタッフを説得して個別接種として一般住民、ビル内の職域接種、近隣の学校等を対象とします。

早く接種を進めマスクのない日常を取り戻し、安心して眼科医療をやりましょう。