加齢性黄斑変性症(ARMD)は20年前には将来失明率の第1位になるといわれていた。その理由は、寿命が延び、高齢者が増えること、根本的治療法がなかったことです。
しかし、実際には逆に失明率は下がってゆきました。高齢化率はあがったのですが、抗VEGF抗体を硝子体中に注射することにより、新生血管を縮小させ、新生血管の増殖を減弱させることができるようになったからです。
抗VEGF抗体はARMDだけでなく、糖尿病網膜症の黄斑浮腫(DM-CME)、高度近視による脈絡膜下新生血管、網膜静脈閉塞症の黄斑浮腫の特効薬としても用いられ、患者さんにとっては、非常に有用な薬剤ですが、高価なため、保険財政を圧迫していす。
特にDM-CMEの場合、注射で浮腫が消失しても人によっては1か月後再発して、2から3か月に1回注射を続けないといけない場合がありますし、ARMDでも重症の場合毎月1回、あるいは2か月に1回を1年以上続けないと行かない場合があり、眼科の医療費のほとんどを薬剤が占めるという状態になってしまいます。
別の方法を考えないといけない状況になっています。