屈折矯正手術でLASIKやPRKで矯正できる度数には限りがあります。角膜厚が500μだと、LASIKで、140μ、PRKだと200μが限度です。また、1回で削れる量の上限が150μです。ですからせいぜい-12Diopterということになります。それ以上の近視や乱視があると、2段階で削ることになります。-20Dであれば、完全に削れません。そのような場合、角膜を削るより、水晶体を残して眼内レンズを入れる、有水晶体眼内レンズ(フェイキックIOL)の出番になります。
フェイキックには虹彩と水晶体の間に入れるICLと前房内の虹彩を挟むアルチザンTypeの2種類があります。ICLは長期的に水晶体と接して白内障になる可能性がありますし、前房型は文献上は角膜内皮細胞の減少が言われています。当院では18年間の追跡で減少はありません。共に一長一短があり、どちらがよいかはわかりません。
50歳以上であれば、高度近視や乱視の場合、老眼のことを考えて多焦点眼内レンズのするのが一番ベストだと思います。