多焦点眼内レンズは屈折型と回折型の2種類があります。屈折型は同心円状に中央が遠方、その周辺が近方、その周辺が遠方の3ゾーン(iSii)と下方が近方、上方が遠方の扇状のもの(LMPT)があります。長所は全光量を使用できますので、コントラスト感度が良好なこと、像がシャープなこと暗いところでも見やすいことがあります。短所は加入度数が少ないことグレア、ハローが強いことがあります。また、同心円の場合明るいところでは瞳が小さくなると近くが見えにくくなります。一方、回折型(ReSTOR,TM)は、レンズの後面にレコード盤の溝のようなものがあり、角があると光が曲がる回折現象を応用して、遠くに光の量の40%を使用し、近くに光量の40%を使用、20%はロスになります。長所は加入度数を屈折型より強くすることができること(加入度数+1.5D,+2.5D,+3D,+3.25D,+4D)、また、瞳の大きさに関係なく遠くも近くも見えますので、年齢に関係なく近くが見えます。短所はコントラスト感度の低下、暗い所では、見え方が悪くなります。グレア、ハローは屈折型と同様にあります。
どのタイプがよいかはその人の年齢、仕事、趣味により異なりますので、屈折矯正のよくわかる医師と十分相談して決めることが大切です。
適応に関しては改めてお話いたします。