JSCRSの最終日、当院も含めた昨年の日本全国の代表的な41施設による前向き屈折矯正手術の調査の報告がありました。LASIKが約14000眼、PRK約600眼です。昨年の日本全体のLASIK眼数が45000件ですので、依然、美容グループが67%を占めていることになります。2008年に45万眼あったことを考えると確かに9割減です。なぜ、世界中で日本だけ、このようなことが起こったかについては、まだ、実際のところはっきりした分析はできていません。
最初のきっかけはリーマンショックでした。自費診療は経済状況に左右されることがあります。その後、銀座眼科の集団角膜感染事件、これはセンセーショナルに報じられ、大きな要因になりました。しかし、徐々に手術件数が増えだしたときに、東日本大震災とトヨタショックが起こりました。これも、大きな要因です。しかし、最後にとどめを刺したのが、消費者庁のとんでもない誤報でした。LASIKの60%に不具合という見出しがNHKに流れました。これは、消費者庁が、民間の会社に委託したインターネットによる集計でした。これは、母集団がどのようなものか全くはっきりわかりません。結局、手術をしたこともない人まで含まれ、ドライアイが術後合併症にあげられました。ドライアイはLASIK術後は100%起こります。フラップをつくる時に、三叉神経を切断するため一時的にドライアイができます。ただ、若い人は1週間、高齢者でも3カ月で元の状態に戻ります。しかし、元々ドライアイがある人は残る場合があります。現代人にドライアイがあるかと質問すると80%の人があると言います。ソフトコンタクトレンズユーザーは100%ドライアイです。このような基本的なこともわからずに、ドライアイを不具合として発表した消費者庁が処罰されないのはゆゆしきことだと思っています。消費者庁は、その後眼科医会から抗議を受け、謝ったそうですが、それがニュースになることはありません。NHKにでた不具合60%という数字だけが独り歩きしてしまいました。これが、私が考えるLASIK減少の理由ですが、もうひとつ、重大な問題があります。以前から眼科の中では、レーシック肯定派と否定派が存在していました。
レーシック否定派は近視や乱視や遠視は病気ではない、病気ではないものを手術することはけしからんという考え方です。ではコンタクトレンズ(CL)は良いのですか?CLの感染はかなりの数になります。特にカラーCLが普及して、角膜の酸素濃度はエベレストの山頂のような状態です。通常のSCLでも富士山頂の角膜酸素濃度です。昨年の調査でレーシックの術後合併症で多かったのはドライアイ 862眼(1.2%)、フラップの皺792眼(1.1%)、び漫性層間角膜炎404眼(0.6%)など。術後3カ月までの追加手術は487眼(0.7%)。感染症の発症は1例もなかった。またこれまでの4000件以上の論文のメタ解析でもLASIKの感染症は0.002%で通常の白内障の0.2%~0.02%、有水晶体IOLの0.05%~0.2%、硝子体手術の0.3~0.7%と比較しても非常に安全な手術であることがわかります。一部、大規模美容グループのわざと遠視にして視力を上げる施設がありましたが、先ほどのメタ解析で患者の99.5%が裸眼視力0.5以上、90.8%が1.0以上を達成したという結果が得られています。患者満足度についても3000本近い論文のシステマティックレビューで95.4%という高い数字が得られています。現在では米国国防省の軍パイロットやNASAの宇宙飛行士の適合検査でも認められるなど、確立した視力矯正法になっています。しかしながら、わが国ではレーシックに対する認知度、安全性への危惧が強いのはなぜでしょうか?それは、大学病院で現在、LASIKを施行している施設がほとんどなく、医学生、研修医がLASIKを見たことも、聞いたこともなく、大学の先生からLASIKはやるべき手術ではないという教育がおこなわれている現状があります。また、以前、LASIKをやっていた教授(本年定年退官されましたが)LASIKは良くないから止めた、これからはフェムトセカンドレーザーを用いたスマイルだと学会で連呼して、LASIKは古い手術と喧伝したり、以前は高度近視に用いられていた有水晶体眼内レンズを-6D未満つまり、LASIKの範囲もICLで処理する方法が良いと言いだしたのです。全ての屈折矯正手術をICL
でやるのは大反対です。なぜならLASIKやPRKが外眼手術なのに対して、白内障手術やICLは内眼手術で眼内に異物を入れます。これは、ある一定の割合で感染症を起こします。全ての症例にICLではなく、高度近視や、それでしか治らない症例を高度な技術があり、手術室がクラス10万以上のクリーンルームで手術すべきです。
今後多焦点眼内レンズの乱視や残余屈折異常に対してLASIKやPRKのタッチアップが増えます。それをICLなどの有水晶体眼内レンズで補正するという方法は絶対反対です。LASIKの利点安全性にもっと目を向けるべきです。
今後、タッチアップから一般の眼科医もLASIK,PRKの良さを再確認し、ある一定の数が戻ると信じて、屈折矯正手術を行っています。
最初のきっかけはリーマンショックでした。自費診療は経済状況に左右されることがあります。その後、銀座眼科の集団角膜感染事件、これはセンセーショナルに報じられ、大きな要因になりました。しかし、徐々に手術件数が増えだしたときに、東日本大震災とトヨタショックが起こりました。これも、大きな要因です。しかし、最後にとどめを刺したのが、消費者庁のとんでもない誤報でした。LASIKの60%に不具合という見出しがNHKに流れました。これは、消費者庁が、民間の会社に委託したインターネットによる集計でした。これは、母集団がどのようなものか全くはっきりわかりません。結局、手術をしたこともない人まで含まれ、ドライアイが術後合併症にあげられました。ドライアイはLASIK術後は100%起こります。フラップをつくる時に、三叉神経を切断するため一時的にドライアイができます。ただ、若い人は1週間、高齢者でも3カ月で元の状態に戻ります。しかし、元々ドライアイがある人は残る場合があります。現代人にドライアイがあるかと質問すると80%の人があると言います。ソフトコンタクトレンズユーザーは100%ドライアイです。このような基本的なこともわからずに、ドライアイを不具合として発表した消費者庁が処罰されないのはゆゆしきことだと思っています。消費者庁は、その後眼科医会から抗議を受け、謝ったそうですが、それがニュースになることはありません。NHKにでた不具合60%という数字だけが独り歩きしてしまいました。これが、私が考えるLASIK減少の理由ですが、もうひとつ、重大な問題があります。以前から眼科の中では、レーシック肯定派と否定派が存在していました。
レーシック否定派は近視や乱視や遠視は病気ではない、病気ではないものを手術することはけしからんという考え方です。ではコンタクトレンズ(CL)は良いのですか?CLの感染はかなりの数になります。特にカラーCLが普及して、角膜の酸素濃度はエベレストの山頂のような状態です。通常のSCLでも富士山頂の角膜酸素濃度です。昨年の調査でレーシックの術後合併症で多かったのはドライアイ 862眼(1.2%)、フラップの皺792眼(1.1%)、び漫性層間角膜炎404眼(0.6%)など。術後3カ月までの追加手術は487眼(0.7%)。感染症の発症は1例もなかった。またこれまでの4000件以上の論文のメタ解析でもLASIKの感染症は0.002%で通常の白内障の0.2%~0.02%、有水晶体IOLの0.05%~0.2%、硝子体手術の0.3~0.7%と比較しても非常に安全な手術であることがわかります。一部、大規模美容グループのわざと遠視にして視力を上げる施設がありましたが、先ほどのメタ解析で患者の99.5%が裸眼視力0.5以上、90.8%が1.0以上を達成したという結果が得られています。患者満足度についても3000本近い論文のシステマティックレビューで95.4%という高い数字が得られています。現在では米国国防省の軍パイロットやNASAの宇宙飛行士の適合検査でも認められるなど、確立した視力矯正法になっています。しかしながら、わが国ではレーシックに対する認知度、安全性への危惧が強いのはなぜでしょうか?それは、大学病院で現在、LASIKを施行している施設がほとんどなく、医学生、研修医がLASIKを見たことも、聞いたこともなく、大学の先生からLASIKはやるべき手術ではないという教育がおこなわれている現状があります。また、以前、LASIKをやっていた教授(本年定年退官されましたが)LASIKは良くないから止めた、これからはフェムトセカンドレーザーを用いたスマイルだと学会で連呼して、LASIKは古い手術と喧伝したり、以前は高度近視に用いられていた有水晶体眼内レンズを-6D未満つまり、LASIKの範囲もICLで処理する方法が良いと言いだしたのです。全ての屈折矯正手術をICL
でやるのは大反対です。なぜならLASIKやPRKが外眼手術なのに対して、白内障手術やICLは内眼手術で眼内に異物を入れます。これは、ある一定の割合で感染症を起こします。全ての症例にICLではなく、高度近視や、それでしか治らない症例を高度な技術があり、手術室がクラス10万以上のクリーンルームで手術すべきです。
今後多焦点眼内レンズの乱視や残余屈折異常に対してLASIKやPRKのタッチアップが増えます。それをICLなどの有水晶体眼内レンズで補正するという方法は絶対反対です。LASIKの利点安全性にもっと目を向けるべきです。
今後、タッチアップから一般の眼科医もLASIK,PRKの良さを再確認し、ある一定の数が戻ると信じて、屈折矯正手術を行っています。