4月16日から19日まで、札幌で第119回日本眼科学会総会が開催され、17日の午後から日曜まで私も参加しました。17日は札幌に着いたのが18時10分で、既に学会は終了していましたので、ホテルに入りましたが、エレベーターで中国の方と思われる団体と一緒になり、同じ階でかなり騒々しい状態でした。名古屋でもそうですが、札幌もすすきのや中心街は中国語で溢れかえっています。どこでも、日本語、英語、中国語、韓国語の表記があり、海外からの旅行者が多いことが伺えます。
18日はシンポジウムデ新たな医療技術評価軸による診療報酬の考え方を聞きました。
眼科の診療報酬改訂は平成14年に大幅な減少があり、回復までに10年を要しました。平成26年の改訂では更に眼科手術として平均3%、20項目が減額され、その原因が手術時間が短い、人手が要らないという、眼科が必死の努力で、デイスポ化を進め、高価な器機を導入して手術時間を短縮させ、視機能を上げてきたことが、マイナスの要因になりました。
我々がやってきたことが間違いだったのではないかと言う反省とともに、外保連の考え方にそった、戦略をかんがえなくてはならない。医療技術の進歩がいかにQualityを上げているかをデータベース化しないと認められない。IOLも白内障手術と材料を分けて考え、その材料を入れる能力があれば、点数が加算されるような考え方が必要であると言うのがよくわかりました。
講演で印象的だったのは、高橋正代先生のiPS細胞による網膜細胞治療で、加齢性黄斑変性症の第一例の手術が終了後もうすぐ1年になろうとしており、その結果は非常に良好で、ES細胞を凌駕するものであり、今後に期待がもてるのですが、問題は費用対効果で、今のままの自家移植では増殖させてシートをつくってというのでは手間と費用がかかりすぎます。そこで、山中教授が提唱しているHLA3ホモのiPS細胞ストックを用いて、HLAがマッチする患者への他家移植ができれば、1万人単位の移植ができ、3つのモデルで8割が凌駕できる可能性があるとのことです。また、規制緩和により、海外の細胞モデルの入手がしやすくなることが決まっており、今後、加速度的に進められる予感がします。
これを達成した高橋先生をトップとする京大グループが教えをこうたのが、私の尊敬する永田先生、荻野先生、松村先生、沖波先生であったという話に同じ教えをこうた物同士の親近感を感じました。