OECDが発表した、生活の満足度や収入など国民の幸福度を示す「より良い暮らし指標」の最新版(2013年)によると、日本の総合順位は36カ国中21位で、前年と変わらなかった。
 分野別に見ると、「安全」が1位、「教育」が2位、「収入」が6位と上位に入ったものの、長時間労働問題などが指摘された「仕事と生活の両立」は34位、「健康」は29位、「生活への満足度」は27位と下位に沈んだ。「教育」について、学習到達度調査(PISA)を見ると、日本の生徒の読解力、数学的応用力、総合点は平均529点と、OECDの平均497点より高い。「収入」については、日本の平均年間家計所得は2万4,147米ドルで、OECD平均2万3,047米ドルを上回っている。もちろん、富裕層と貧困層の所得格差は大きくなり、人口の上位20%の所得は下位20%の所得の6倍(前回5倍)以上となっているが、これは日本だけの現象ではありません。それなのに、なぜ、これほど、幸福度が低いのかなと思ってしまいます。
 数値で表すものはよいにも関わらず、自己の満足度の結果だけが悪いようです。
健康の満足度が29位というのも納得いきません。日本の国民皆保険制度に守られて、世界でも類を見ない安いお金ですばらしい医療が受けられます。夜更かしはご自身の生活態度が悪いだけです。肥満なども栄養が十分すぎるほど、つまり、衣食は十分足りています。
仕事と生活の両立や生活への満足度は、人と比較してなのでしょうか?今の日本人は「衣食足りて礼節を知らず」になっているような気がします。一億総中流が崩れてきたことが気に入らないのでしょうか?以前、ブータンで満足度が非常に高いという話がありましたが、全てに感謝をする気持ちを失うと物質的な豊かさだけに、目を奪われるのでしょうか?本当は幸せはほんの些細なことでも感じられます。朝、多くの人と挨拶できると幸福を感じます。朝の天気が良いと気持ち良くなります。
 多焦点眼内レンズ挿入術後の患者さまの満足度をとっていますが、満足度は人によって本当に異なります。それだけ、期待値が高いのかもしれませんが、いろいろなことに感動する心を持っている人は、満足度は高いです。ただ、いつも、右目と左目で交互に見て、右と左で見え方が違うという人は、満足度は低いです。人工的な見え方ですから、何かあらを探そうと思えば、でてきますが、それで、その人がハッピーになれるとは思えません。完璧な見え方を期待するより、これで、。メガネなしに生活できると明るく考えていただければ、満足度はぐんとあがると思います。
 考え方を変えるだけで、満足度は変わります。自分自身の生活態度を少し変えるだけで、世の中自体も明るくなります。