白内障の手術で水晶体の核、皮質を除去しますが、水晶体嚢は、眼内レンズを挿入するために残っています。袋の中に眼内レンズが入っています。水晶体嚢は、術後透明ですが、水晶体上皮細胞が1個でも残っていますと、少しずつ増殖して、後発白内障として、膜状の濁りになります。
眼内レンズの種類、糖尿病などの有無によっても異なりますが、半年から5年の間に誰でも発症いたします。眼底に病変がある場合には、少しの濁りでも見難くなります。手術をする前の説明でもその話がでていると思いますが、皆さん手術の内容に気をとられ、術後の話はあまり、記憶に残っていないかもしれません。
後発白内障はYAGレーザーによって濁りをレーザー光の蒸散により、後嚢を十字に切開します。嚢内の眼内レンズは、術後3ヶ月以上経つとレンズの腕にあたるハプテックスが嚢と癒着していますので、眼内レンズが硝子体中に落ちることはありません。外来で数分で処理できます。
患者さんによっては、また、白内障になった。手術がうまくいっていなかったためと思われるようですが、これは、手術のうまい下手ではなく、必ずおこるものです。また、後発白内障手術と名前はいかめしいですが、点眼麻酔だけで、全く無痛に処理でき、すぐに視力が回復しますので、手術をやられた施設に行って処理してもらってください。
白内障手術をしている施設であれば、どこでもこの器械はあると思いますので、手術をした病院が遠方の場合、近くの開業医さんにご相談ください。老人保険1割負担の方で、片眼1500円程度でできます。