_8月1日よりHOYA社からiSii Multifocal IOL(PY-60MV)が発売されました。これは、先進医療が使える屈折型マルチフォーカルIOLで光学径6mm,全長12.5mm,3ゾーンで中央の遠用ゾーン2.3mm,近用ゾーン3.24mm,光学部は紫外線吸収性黄色軟質アクリル樹脂、支持部はPMMAの3pieceです。
現在、先進医療が使用できる多焦点眼内レンズはAMO社のテクニスマルチ(加入度数+4D)とALCON社製レストア(+3Dと+4D)しかありません。屈折型で先進医療が使用できたReZOOmが本年の4月~発売中止になったため、屈折型がなく困っていました。もちろん、先進医療を使用しない、完全な自費診療ではLentis Mplus toricという屈折型が使用できますが、先進医療で賄う為には、回折型しか使用できませんでした。回折型の問題点は遠方、近方ともに41%の光量しかしようできないため、暗いところで見にくい、コントラスト感度が低下するため、微妙な近方視が必要な仕事の場合、困っていましたので、屈折型の先進医療が使用できるアイシーマルチフォーカルが出たことは非常に喜ばしいことです。
屈折型は瞳孔が小さいと近方視が悪くなるのと、加入度数が弱い為、50cmや70cmがよく見える代わりに、30cmでのみえ方0.6~0.8ですので、細かい近方作業に向きませんが、パソコン作業などは快適ですし、コントラスト感度が低下しませんので製図やVDT作業向きです。暗いところの見え方がよいので、片眼回折型、僚眼屈折型のMix and matchは回折型+4Dで明るいところがよく見える、30cmがよく見える。屈折型で暗いところが良く見える、遠方が回折型よりクリアに見える、50cm~70cmがよく見えるということで、両眼であれば。30cm~無限遠まで、問題なく見ることができます。グレアやハローので方が気になりますが、多焦点の幅が広くなるので、助かります。また着色してありますので、よりコントラストも改善されると思います。