医療用遮光眼鏡とは?
皆さん、医療用遮光眼鏡というのをご存知でしょうか?
通常のサングラスは光量の全体を減らし、それによって眩しさをとろうとするものです。勿論、ファッションとしての要素もあります。
それに対して医療用遮光眼鏡は、特定の波長をカットすることにより、有害な光線のカット、コントラスト感度アップ、病気の進行を抑制する為の眼鏡です。
網膜色素変性症に対する遮光眼鏡
例えば、網膜色素変性症の方は、短波長可視光線である青や紫の光は病気の進行を早めますので、イエローレンズという400~450nmの波長を一部カットすることにより、網膜を守るレンズです。
以前、議論があったのですが、暗いところでの色の見え方や夜間視力が落ちるのではないかと言う疑問があったのですが、実際にはそのようなことはありませんでした。
水晶体も遮光レンズ
人は年とともに、紫外線の影響で白内障が進行してきます。そのため、年とともに水晶体も黄色くなってきます。これは、老化と単に考えられていますが、実は、紫外線や短波長可視光線が目に入るのを防いでいるのです。加齢性黄斑変性症の予防にも良いといわれています。
勿論、進行すれば、色の見え方や、視力も低下して白内障の手術が必要ですが、今の医療用眼鏡は40歳~50歳ぐらいの着色程度になっています。
着色レンズはライフワークの一つ
私は、今から20年以上前、着色レンズの研究をやっており、東海光学やHOYAの医療用遮光眼鏡、世界で初めて実用化されたHOYA着色眼内レンズの視機能に関するお手伝いをさせていただいていました。
以前は透明眼内レンズであったため、網膜色素変性症の方は、白内障手術はやらない方が良いと言われていたのですが、着色眼内レンズを挿入して、さらに遮光眼鏡をかければ、問題ないことがわかりました。
着色レンズのメリット
また、そこから副次的にわかったことは、短波長可視光線をカットすることにより、量的な眩しさでなく、質的な眩しさを減らせることがわかりました。つまり、見え方を落とすことなく、眩しさがとれるわけです。
光量をおとせば、眩しくないですが、見えません。着色レンズはむしろ、コントラスト感度が上昇して見え方がよくなるのです。
なぜ、プロゴルファーがサングラスをかけないかわかりますか?
それは黄色いサングラスをすることにより、コントラストがよくなり、青空でのボールがよく見えたりして、公平性の観点でよくないということで、禁止されたのです。
今では、このような黄色い遮光眼鏡は夜間のドライバーの眩しさをとるレンズとしても利用されています。
眼内レンズでも、今や、着色眼内レンズは一般的になり、多焦点眼内レンズでも使用されています。
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<医療法人セントラルアイクリニック>
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