皆さん、色はどのように見えると思いますか?

宝石緑脳で色は決まっている

 色は、脳によって規範されます。例えば、赤いサングラスをかけて雪を見るとします。最初は、赤く見えていますが、そのうちに雪は白く見えてきます。

 それは、脳が雪は白いという概念を持っていて、見ているうちに、白く見えてきます。ですから、色はそれぞれの脳が思っている色としての認識ですので。一人一人色のみえかたは異なります。これは、色覚異常というような話ではなく、正常の人の色の認識の違いによって、思っている色が違うということです。ですから、万人に共通の色はないと思っていただいて結構です。

宝石緑年とともに変る色

 次に、色のみえかたは一生変らないかというと、実は徐々に変っていきます。それは、加齢により水晶体が濁っていきますので、生まれた時の見え方、20歳の時の見え方、40歳のみえかた、70歳のみえかた皆違います。

モネの絵を見るとわかりますが、明るかった絵が、年とともに色がくすんできます。これは当然のことながら、白内障が強くなって、色の区別がつかなくなってきます。

宝石緑モネの色

 そこで、白内障の手術をしましたが、余りにも、色がこれまで思っていた色と異なる為、モネは混乱します。絵がかけなくなってきました。

 これは、水晶体を摘出した為に、もともと、白内障がないときでも水晶体で吸収している短波長可視光線、青や紫の光がたくさん入ります。もちろん、紫外線もたくさん入りますが?

 現在の眼内レンズは紫外線だけでなく、黄色い色素が入っていて、水晶体と同じ透過率になっていますが、そのころは、眼内レンズがなく、非常に分厚い(+13D)の凸レンズの眼鏡をかけました。

 色に関しては青視症、色視症と言われるように、最初は色が余りにも異なってびっくりしました。勿論、時間がたてば、脳の影響で、色の見え方は落ち着いてきますが、絵描きの色のみえかたは普通の人と全く違う特殊なものです。ですから、ちょっとした色の差がとても大きなことなのです。

宝石緑着色レンズ

 そこで、モネはどうしたかというと、黄色い色のついた眼鏡を作らせました。おもしろいことに、その着色眼鏡をつくったのは、実は日本人でした。いろいろな色を混ぜて、モネの脳にあった色と同じものが生まれたのです。それで、モネの絵が、輝きを取り戻したのです。モネのすばらしい絵画が日本人の技術によってもたらされたと言う話は、ちょっといい話でしょ。

宝石緑着色眼内レンズ

 先程も述べましたがモネの眼鏡をつくったのは日本人でした。

 今、白内障の術後誰もが眼内レンズを挿入しますが、いずれも欧米で開発されたものです。唯一日本で開発されたのが、着色眼内レンズです。

 これは、開発段階で、意見を求められ、透明眼内レンズの人に着色眼鏡をはめてもらい、色の見え方や、眩しさ、夜間視力などを測定して、着色眼内レンズを挿入しても色の見え方や、暗いところでのみえかた落ちない。

 しかも、コントラスト感度がよくなるというデータをだし、着色眼内レンズのサポートをしました。

 H社の眼内レンズは人間の40歳ぐらいの水晶体の光線透過率にあわせたレンズです。今は、世界的に着色IOLが使われるようになりました。モネの色の見え方を救った日本人の知恵が世界中の白内障術後の色の見え方をサポートしています。