フラップによる収差
ウェーブフロントレーシックを行なう場合の最大の問題点は、角膜フラップの有無により、波面の状況が変わるということです。
勿論、イントラレースになって、収差はかなり減りました。また、フラップの状況により収差も当然変化します。そのため、いかに、精密な計測をおこない、正確なレーザー照射をしても、レーシックではフラップの存在のために、本来の波面収差を完全には除去できないと言えます。
フラップを作らない手術
そこで、ウェーブフロントamoilis PRKのような上皮を剥いでフラップを作らないが良いのではないかと言う議論があります。現在、PRKが見直されてきているのも、その点によります。もう一つの方法がとして現在一部の施設で行われてているのが、LASEKと言う方法です。
LASEKとは?
1999年イタリアで考案された方法で、20%エタノールを用いて、角膜上皮のみをフラップ状に剥離して、ボーマン膜から実質にかけて、エキシマレーザーで削り、その後上皮フラップを戻す方法です。術後の痛みや視力の経過はレーシックとPRKの中間と言われています。また、レーシックと比較し角膜知覚の侵襲が少ないと言われてきました。さらに、フラップに角膜実質を含まないため、フラップは再生可能です。ただ、20%アルコールが角膜に及ぼす影響が動物実験で、角膜実質にかなり浸潤し、角膜混濁をおこしたりすることがあります。、ヨーロッパでは、結構行なわれてきましたが、アメリカでは、ほとんど行なわれていません。痛みや視力のでぐあいにもかなりバラツキがあり、予測と異なることも多いようです。
私としてはむしろやるべきではないと考えています。
アルコールを使用しない方法
アルコールを使わずに角膜上皮を鈍的に剥すepipolis-LASIK,epipolis-PRKに関しては次回説明いたします。
無理なレーシックはしない
屈折矯正手術はアメニティーを重視するため、術後疼痛が無く、術直後から良い視力が得られるレーシックが主体ですが、一方でクオリティーを上げる手術でなくてはいけないわけです。ですから、角膜の厚みが不足している場合や角膜の形がフラット過ぎたり、スティープ過ぎたりして、フリーフラップやボタンホールを起こしそうな眼に、無理にレーシックを行なうことは、あってはいけません。もちろん、イントラレースではその危険は非常に少ないです。
ですから、amoilis-PRK、LASEK1epipolis-LASIK,epipolis-PRKのようなsurface aberationは、クオリティーを落とさないために、また、安全のために必要な手術手技であると考えています。