100回を越えましたので、今後、眼科の代表的疾患について説明いたします。
糖尿病網膜症とは?
最初は糖尿病網膜症です。
糖尿病がある方は半年に1回は眼科で眼底検査をお受けください。
糖尿病の3大合併症は糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病性神経症です。
網膜症は血糖値が空腹時で150mg/dlが10年程度続いた状況で出るといわれていますが、その方の状況により異なります。
糖尿病網膜症の病期
網膜症は単純型、前増殖型、増殖型の3タイプがあり、単純型は点状出血や毛細血管瘤がある。検眼鏡でみると、赤い点状に見えるのが血管瘤、出血はも小さなものです。この場合には、眼科的な治療は必要ありません。
内科的に治療がうまく行けば、眼科的な所見は消失します。ここまでは、可逆性です。もう少し進行すると、しみ状出血、境界鮮明な点状あるいは斑状の白色沈着物としてみられる硬性白斑が現れます。ここまでが単純型です。
前増殖型網膜症
次の状態が前増殖型です。ここまでくると眼科的処置が必要になります。
軟性白斑と言って、血管が閉塞したあと、できる無血管領域にできる所見があります。血管が蛇行したり、数珠上になったり、この時の無血管野を放置すると新生血管が生じて、増殖型に変化します。
前増殖型のときに汎網膜光凝固術をしなくてはなりません。光凝固をすると一時的に黄斑浮腫がおきて視力が落ちることがありますが、最終的な視力は失明することはありません。
増殖型網膜症
増殖型になると新生血管を生じ、硝子体出血をおこしたり、増殖組織がでてきます。こうなると光凝固だけでとめることができませんので、硝子体手術が必要になります。その場合、水晶体も取る必要があります。もちろん、元のようにもどることはありませんが、硝子体手術をすることにより、新生血管緑内障になったり、失明することはほとんどなくなりました。