プレミアム眼内レンズとは?
プレミアム眼内レンズと呼ばれているものには、多焦点眼内レンズとトーリック眼内レンズの2種類があります。
多焦点とトーリックの違い
しかし、この2種類の眼内レンズには大きな違いがあります。
それは、多焦点眼内レンズは先進医療であるのに対して、トリーック眼内レンズ(乱視矯正眼内レンズ)は保険診療であるということです。
先進医療は自費診療ですので、高額な眼内レンズ代を含む先進医療費を患者様に請求できますが、トーリック眼内レンズはレンズ代が高額にも関わらず、通常の白内障手術の代金のみのため、レンズ代はクリニックの持ち出しになるのです。
眼内レンズによつて保険点数が異なれば問題ないのですが、通常のレンズでも高額なトーリックレンズでも同じ、水晶体再建術しかとれません。
白内障手術は、手術点数がどんどん、下げられ、週に数例の手術では赤字になる状態です。赤字でも、経営的にほとんど問題ない、公的病院や大学病院は、医師の満足のため、プレミアムレンズを入れるでしょうが、普通の開業医では、赤字になる手術をするわけにはいきません。
プレミアムIOLを適性に使用するには?
現在の、破綻状況の保険診療では、プレミアムIOLに対して、高額な保険点数がつく可能性は皆無です。
そうであれば、トーリックも先進医療にするか、白内障手術を手術だけの点数にして、眼内レンズは自費にするべきだと思います。
プレミアムIOLを入れる患者の立場と医師の立場
プレミアムIOLを入れる患者様は、自費で支払われる場合は見え方に対してシビアな要求がでます。
一方、医師の立場としても、カウンセリングや、より正確な度数設定をするための、努力、あるいは、適応をしっかり考えるようになります。
また、度数がずれた場合、それを解決する手段をもち、ある程度の技量や屈折矯正に関する知識を持つ医者のみ許されるようにしなくてはならないと思います。
先進医療の条件
多焦点は先進医療を開始するにはある程度の試走時間と、条件が決められていますが、トーリック眼内レンズは、完全な保険診療のため、縛りがありません。次回の改定では、是非その点も考えていただきたいと思います。