保険点数改正
保険点数が改正されてから3ヶ月目に入りました。4月の速報値がでて、病院は入院、外来も含め点数は+2~+3%の増収になりましたが、診療所は入院のない、外来だけのところは-3~-4%の減収になりました。診療科別の数字はでていませんが、当院は自由診療は景気の低迷により15ヶ月連続赤字ですが、保険診療も前年比5%以上の減収になっています。
眼科診療所の保険点数
理由は不明ですが、名古屋市内の眼科診療所の外来患者数は4月は激減しました。コンスタントにある白内障手術の申込が全く無い時期が1ヶ月ほど続きました。これは今までに無かった現象です。
2年毎に毎回引き下げられてきた点数がネットで1.9%上昇したということが、患者さんの受診抑制を増加させたということかもしれませんが、原因は不明です。今回、手術点数は上がったといわれていますが、白内障は据え置きで、上がっておりませんし、点数が上がったのは入院で、診療所は再診料がさげられ、なかんずく眼科は視力、屈折、眼圧などの点数が下げられたので、かなりの影響がでています。今回の眼科の点数引き下げの理由になったのが、6月の保険点数の統計で、内科と眼科を比較したことです。無いかは1年で収入が最も多い時期がインフルエンザの流行のある11月~2月です。収入が少ないのが5月~9月です。一方眼科の収入が多い時期はアレルギー性結膜炎のある3月~7月です。一番収入が減るのが8月~2月です。一年の変動を考慮した補正地では内科の月の収入は201万円、眼科の収入は214万円でほとんど差が無いことがわかります。ですから、眼科の収入が高いから内科に廻すべきという根拠は消え去ります。
医療も不況業種
以前は、不況に関して医療は関係ないといわれていましたが、そんなことはありません。自由診療だけでなく、保険診療でも、患者さんも通院日数を減らしたり、薬の長期投与を求めたり、あるいは検査をしないでくださいといわれる方もあります。また、糖尿病網膜症の定期健診を3ヶ月に1回とおはなししても、実際には、硝子体手術で見えなくなってからしか、来られない。緑内障で点眼治療で何とか視野を保っていた人が、通院せずに、見えなくなった。あるいは、眼圧が高くなって痛くなったと言って来院する人が増えてきました。重症化してから、来られても、元へ戻すことはできません。
また、治療費が払えないから通院できないと訴えられて、生活保護のお話を説明することも稀ではありません。
混合診療を導入すべき!
私が一番憂えていることは、社会保険が厳しくなって、医者の裁量が全く認められなくなっていることです。この薬を使えば、この治療をすれば治ると思っても、それを使うと混合診療になり、使用できないということです。また。保険がとおっている病名と異なる場合も使用できません。これまでは、このような状況で使用せざるを得ないと書けば、通っていた物が、全て杓子定規に切られ、特に、会社での査定で半年前のものから全て切られるのです。また、薬局から徴収できないので、薬局できられたものも医療者の給付から削ってきます。これらの問題をなくすためには、混合診療を認めるべきだと思います。医師会が混合診療を反対する理屈が私には理解できません。全ての人にお金のことを考えずにどんな治療でもできるというのは、ありえません。そんなことをすれば医療で国が滅びます。全て自由診療にすれば、今の日本のすばらしい医療を皆が享受できなくなります。今の保険診療は残して、認められていなくて、でも必要な場合、患者さんに納得してもらい、その部分だけ自費を払っていただき、それ以外は保険が使用できる混合診療これがベストだと思います。