保険点数改正
4月から2年に一度の保険点数の改正があったのをご存知ですか?
これまで、下がり続けてきた保険点数がネットで1.9%上がったと言われています。実際、病院はそうですが、診療所は再診料の引き下げと検査料の引き下げで点数は下がっています。
眼科の点数
特に眼科は視力、眼圧などの検査だけで一人20点の減点ですので、眼科全体で60億円程度の減収を厚生労働省は狙っています。手術点数は網膜硝子体手術と緑内障手術は上がりましたが、これはほとんど病院で行う手術ですので、診療所にはあまり関係ありません。セントラルアイクリニック で唯一関係があると思っていたのは顆粒状角膜変性症に対するPTK(角膜切削術)が保険診療に認められたということす。
PTK手術
PTKの保険収載を喜んでいたのですが、3月30日ぐらいに、この手術は特掲診療にあたり、届出と基準を満たさなくてはならないというお達しがでました。
いつもこうで、4月1日からの変更に対して数日前に細かな通達がでるのです。
4月14日までに届出を出せば、さかのぼって認められるということのようです。
これまで自由診療だったPTKが保険になったということで、角膜ジストロフィーの患者様が他院から紹介されて、4月2日、9日の手術予定が入りました。
PTK施設基準
ところが、1)施設基準は5年以上の経験者で10眼以上、これは全く問題ありません。セントラルアイクリニック では10年の経験があり、56名の施術があります。2)常勤医が3名以上。当院は常勤医2名ですので足りません。3)麻酔科標榜医がいること、これいったいなんのことという感じです。眼科診療所で麻酔科の常勤医がいるはずはありませんし、点眼麻酔だけで全く問題ないのに、なぜ、麻酔科医が必要なのでしょうか?
つまり、これは総合病院でしか、PTKは保険でできませんよ。ということでしょう。
役人の怠慢
厚生労働省は何もわかっていない。この手術はエキシマレーザーがなければできない手術です。例えば東海地方の総合病院でエキシマレーザーを持っているところは、蒲郡市民病院(ここは日本で唯一エキシマレーザーをつくっているニデック社があり、そこが寄付をした)だけです。レーシックやPRKは自費診療ですから、公的な病院では、採算を度外視しなければできないのです。エキシマレーザーを持っている施設は愛知県だけでも10施設ぐらいあるでしょう。でも基準を満たす施設があるのでしょうか?保険点数改正はいつもこのようなやっつけ仕事で、やってからいろいろ考えるというばかばかしい、膨大な作業があります。もう少し、腰をおちつけて、少なくとも半年前に概要を発表して、問題点を修正するようにならないものでしょうか?これは医療だけでなく、すべてのことに当てはまることだと思うのですが。今、司馬遼太郎の「坂の上の雲」の7巻を読んでいますが、明治という時代でいかに日本人が、がんばっていたかということと、民族性でしょうか、いかに無計画に物事を押進めて行くか、また、間違いを反省しないかという点で、いらいらしながら読んでいます。これは、永久に変わらないのかもしれません。