今度はバトル系ではなく、魔女協会、魔女世界の形態・ルールの明確説明か?

デスカラス、日常生活での信用が全くない。どんだけ破天荒な素行してるの?…まぁ、前にイチの給料ネコババしてたしな。

 

 

翌日。

「キラ!」

二人の住む家にカガリ達がやって来た。

これ自体は別に珍しい事ではない。

前と違い、日常生活のあれこれを機械任せに出来ない分、取れる時間は少ないが、それでも週に一度はやってくる。彼女たちの今の親もキラ達に対して理解があるから制限する事はない。

「良かった。絆されなかったんだな、お前」

「…僕を何だと思ってるの」

「究極のお人好し」

前はそれで助けられたことはとても多かった。でも、その過ぎる優しさでキラは何度も追い詰められた。優秀過ぎる能力もそれを後押しした。

その件に関してはラクスも同じ。

「それ、君が言う?」

「何を言う。私は代表になった後は身近な人間以外にはそんな事はなかったぞ」

「僕達も今はそんな事はないよ」

少なくとも、この村以外の為に尽力しようという気はない。今のところは、だが。

だが反世界が本当に世界相手に動き出したら、そうも言っていられなくなるだろう。世界そのものがなくなってしまったら元も子もない。

”変滅しつくして、自分以外何もなくなった世界でどうするんだろう…?”

ふとそんな考えが浮かぶが、真意は解りようもない。

そもそも昨日魔女協会の人達に話した疑問もある事だし。

「わたくしたちが今優先するのはお互いと、カガリさん達が生活している村だけですわ」

「本当にいいのか?」

アスランが懸念を示す。

何を言ったところで、この二人の性格そのものは変わっていない。そこに関しては自分達も人の事は言えないが、だからと言って沈黙を選ぶ理由にはならない。

「鳥さん達から色々聞いてはいますから」

「鏡の件もそれを見越しての事だからね」

「結局、何かあったら出るんだな」

「そりゃね。手遅れになってからじゃダメでしょ」

それは以前からのキラのスタンスだ。

戦うのは嫌だが、戦わずに何も守れないのはもっと嫌、という。そして今も…自分達が普通の人間として転生したのと違い、魔法の中でも強大な力を持った魔法に転生しているから変わらない。

「ま、暫くは静観だけどね」

「ああ、もう。キラは頑固だからな」

カガリがベッタリと机に懐く。

でも解ってはいるのだ。

それも結局は「守る為」だし、これをなくしてしまったら、きっとキラはキラでなくなる。

「だがキラ達の習得条件は簡単なようでいて、難しいからな」

「別に習得されなくても参戦は出来るよ」

「それに習得条件も明かしていませんわ」

相変わらずふわふわおっとりと微笑む二人の魔法に、苦笑混じりのため息を吐く二人の人間がいた。