日本全国あちこちで水不足。で、夏になると大雨・洪水が頻発。丁度よく降るって事がなくなってきたなぁ。
それを見たキラは目を丸くした。
「え、ウロロ?」
そう呟いた後暫くしてクスクスと笑いだした。
「え、何。随分可愛くなっちゃって。そっかー。あんなドン引きな理不尽習得条件設定したのに、いる筈のない魔男に習得されたって事か」
「黙れ、引きこもり」
「え、僕は平和に暮らしてるだけだよ」
ウロロは「王の魔法」だが、キラはキラで「最高の魔法」らしいから、立場としては対等と言う事なのかかなりフランクだ。
「知り合いか」
「考え方や行動原理は相容れないけど、知り合いではあるね」
「お前みたいな甘ちゃん魔法が『最高』などというのが腹が立つ」
「別に僕が自分で決めた訳じゃないのに、そんな文句言われても困るな」
仲がいい訳ではなさそうだが、何だろう、ケンカ友達のような空気感がある。
「そう言えば、君は具体的にはどういう魔法なんだ?」
人間にとても友好的な魔法がいるという情報しかなかったのだ。どんな魔法が行使されたという情報は一切なかった。
先ほどはぐらかされたが、大まかには教えてくれるか一応確認する。
「一番簡単に言えばカウンターですね」
「こいつには魔法による攻撃が一切効かん」
キラの答えにウロロが被せる。
「どういう事ですか?」
詳しい説明を求めるクムギの問いに、キラではなくウロロが答える。
「攻撃してきた相手の魔力を吸収し、自分の攻撃力と防御力に変換する。尤もそれが一番肝の能力なだけで、こいつ自身がそれ以外無力な訳じゃねーのが性質が悪い」
「人の能力を勝手にばらすの、良くないよ」
そう言いつつ、別に不機嫌になってもいないように見える。
ウロロが言う通り、それが全てではないし、他に使える能力があるという事なのか。それが振り幅なのか、広さなのか、深さなのかが解らない。
「それであのピンクな魔法とはまだ一緒にいるのか」
「僕達が離れる訳ないでしょ」
「お前たちが一緒にいると、脅威度が増す」
「別にいいじゃない。ウロロみたいに僕達暴れるのが好きって訳じゃないもの」
二人の会話から、人をもてなすのが好きで料理が趣味というかなり変わった魔法らしいが、その魔法とキラは共にいると相乗効果を生むらしいことが解る。
そしてそのピンクの魔法も、キラと同じく戦うのは回避したい性格のようだ。
完全ではないが、これは安心だと報告してもいいかもしれない。少なくとも、山の麓の村に手出しをしない限りは。
というか、ピンクの魔法?
一体それはどんな魔法だ?
そして実際問題、共にいると相乗効果を生む魔法というのも前例がない。
デスカラス達は?を飛ばした。
マイフリのスペック。
