今週の「さむわん」でいきなり「東言 東問」ってセリフが出てきたけど…え?もうそんなに一般に認知度があるの?と驚いた。

 

 

 

その光景を見て、クムギが小さく呟いた。

「普通の村ですね」

「そうだな、バクガミみたいな魔法を崇拝してるみたいな雰囲気はねぇな」

話を聞いた時から少々身構えていたゴクラクも、気が抜けたように答える。

「まだ分からんだろう」

気を引き締めるようにデスカラスが釘をさす。

イチは黙って周囲を見回している。

そこへ村の子どもが話しかけてきた。

「あんたたち、旅の人?こんな辺鄙な所に何しに来たんだ?」

黒い髪に赤い瞳という、イチと同じ色の子ども。

「まぁ、そんなものだ。少し道を間違えてしまったようで…あの山を越えればいいと思うんだが」

「ふうん」

「あの山には魔法もいるって聞いてるんだが」

「----まさか魔法を習得しに来たのか?」

それまで穏やかだった子どもの雰囲気が変わった。丁度、その時もう一人、赤い髪の子どもがやって来た。

「何やってるの、シン。この人たちは?」

「道に迷った旅人だってさ。で、あの山を越えたいんだと」

「え」

「魔法がいる事も知ってる」

「何処から漏れたの…」

話し続ける二人の子どもの様子からは、魔法を崇拝しているというよりは心配しているというか、守りたいというような空気を感じる。

「なぁ、この村ではその魔法はどういう存在なんだ?」

「知ってどうするんだよ」

「そうよね。あの山を越えるだけなら、別に関係ない事よね」

見た目的には10歳になるかならないかという感じだが、随分と大人っぽいというか落ち着いているというか、子どもという感じがしない。

とはいえ、見た目はやはり子ども。

余りきつい態度は取りづらい。

質問したゴクラクも頭を掻きながら補足する。

「カガミ国…いや、君たちの年ならバクガミ国と言った方が解りやすいか…」

苦虫を嚙み潰したような顔で、その国の約10年間の事を説明した。

「そんなゴミ屑魔法と一緒にすんな」

「そうよ。あのお二人はただ静かに暮らしたいだけなんだから」

「----二人?」

新たな情報にデスカラスが反応した。

「え、それは知らなかったのか」

「やだ、余計な事言っちゃった?」

そこへまた、新たな村人がやって来た。いや、村の外から帰ってきた。

柔らかな栗色の髪と、ヘーゼルの瞳が印象的な、そしてそうそう見ないナイスバディな美女だ。年齢はデスカラスと同じくらいだろうか。

「あ、マリューさん、お帰りなさい」

「薬草、沢山取れました?」

「ええ。流石キラ君ね。ーーー?」

そこまで言って「マリュー」と呼ばれた美人はデスカラス達に視線を向けた。

 

 

原作があの状況なので、何処の時間軸かは考えてはいけない。というか、考えられない。