まだ全部終わった訳ではありませんが、もう開き直りました(遅い)

放り出す訳にはいかない、が、なるようにな~れ、と。

そうでも思わないと、病みそう。

 

 

 

リミの服装を見て、キラも目をぱちくりとさせた。

「ルナマリア、いい仕事したね」

「素材がいいですもの」

髪も左右で細い三つ編みにして、それを後頭部の上の方で一本に纏めている。纏めている箇所にコサージュより少し濃いオレンジのバレッタ。

「ありがと、キラ。気を遣ってくれて」

「僕はルナマリアにちょっと頼んだだけだよ。ね、シン。ルナマリアってセンスいいよね」

「は、はい」

シンも初めて見るリミの私服に、ちょっとだけ見とれてしまった。

「じゃ、出発しましょうか」

行く店が違うので、男女で別の車に乗る。そこでヒルダが当然のようにラクスをエスコートした。

パンツスーツの為に、非常に絵になる。

キラは自分ももっとスマートに出来るように頑張らないとなぁ、と内心で決意した。

 

店につくと、どうやらキラ達が最後だったようだ。

「お、主役のご登場だぜ」

ムウが真っ先に声をかける。

「お待たせして、すみません」

「気にするな。主役が一番先に来ていても困るからな」

言いながら、席まで案内する。

我が儘を言って、今日だけ居酒屋スタイルにしてもらっている。当然、貸し切りだ。

オーナーからスタッフ全員、カガリからの頼みで、キラのお祝い、となれば、このオーブで嫌な顔をする者はいない。

寧ろ、この位の我が儘どんとこい!という気持ちだ。

テーブルの上にはお通しなのか、既にミートボール付きのポテサラが人数分置いてある。

「まずは乾杯からだな」

こういう時は、ADの昔から「とりあえずビール」だ。

「飲めない人っている?」

が、キラが一応の確認を入れる。

何しろ、ほぼ全員が軍人だ。この後、夜勤シフトがある者もいるかもしれない。体質的にダメな者だっていないとも限らない。

「確認済みだ、キラ」

アスランが言うと、キラも頷いた。

ディアッカが傍に控えていたスタッフに開始を告げる。

これから数時間は、楽しいだけの時間が始まる。

今のこの世界で、このメンバーでのそれは、奇跡のような時間だ。

音頭を取るのは最年長のムウ。

「それじゃ、キラの結婚を祝して乾杯!」

「乾杯!!」

明るい声が店内に響いた。