近所の工事音が滅茶苦茶うるさい(# ゚Д゚)

TV(YouTube)の音が聞こえないんだよーーー!仕方ないかもしれないけどさ…ストレスになるのも仕方ない事だよねぇ。

 

 

その話を聞いて、最初にブチ切れたのはリミではなくシンだった。

「なんなんですか、そいつ!」

「まー、生きてたら煽り散らかしてやりたいわよね」

その時点で、あの一連の作戦は既に決行確定だったのだから、まさしく「どの口が言ってる」という感じだ。

「一瞬でキラの4年間のキル数を超えるって」

「というか、あの国おかしくないかい?」

「ヒルダさん?」

「近衛隊の連中が隊長やシン達にケンカ売ったって話も聞いてたからさ。向こうから招かれて行って宰相自ら出迎えて、歓迎の宴まで盛大に開いてるんだから、国賓扱いだってのに、コンパス№2の隊長にケンカ売って、更に宰相は隊長を罵倒するって…普通に考えたら国際問題に発展してもおかしくない案件だよ」

「まぁ…あの時の僕は反論も出来なくて、寧ろ何処か納得までしてたところもあるので」

それに自分個人の事でブルーコスモス討伐作戦を台無しにするのは、今でも悪手のような気がするのだ。

その結果があれなので、中止になっていた方がまだましだったかもしれないが、それは今だから言える事だ。

「ファウンデーション自体が、今回の事を起こす為の舞台装置でしかなかったのかもね」

ある種の世界征服計画だ。

そして国民はその生贄。

「なんだかここまで聞くと、どの面下げて『自分達が世界を導く者』だなんて言ってるんだって感じになるわね」

今まであまり口を出さなかったルナマリアが、溜息と共に吐き出す。

「キラがあの時あんなに取り乱したのって、そいつの言葉のせいでもあるのね」

ただでさえストレスフルだったところに、次々に打撃が加えられたのだ、爆発しても仕方ない…というか、以前の事を考えたら寧ろ爆発してくれてよかったと思う。

「そっか。キラさんが『自分が間違ってるから』なんて言ったのって、そのせいって事なのか」

シンがあんなに暗いキラの声を聞いたのは初めてだった。

「いや、もう…あの時の事はほんとに恥ずかしいっていうか、出来れば忘れてほしいっていうか…」

「う~ん。忘れるのは惜しいねぇ」

「えぇ?」

「言ってる事はアレだったけど、初めて隊長の人間らしいというか、年相応というか、そんな一面を見れたからね」

ヒルダの言葉に、それまで自分はどう思われていたんだろうと、なんだか微妙な気持ちになる。

「あたしが言う事じゃないかもだけど、あれ以降、やっとラクス様を任せていい男になったって気がするしね」

それまでも他の男とは比べるまでもなく優秀ではあったが、何処か不安定というか、崖から飛び降りる一歩手前のような空気感が感じられたのだ。

尤も最初からそうだった訳ではない。

スクランブルが重なっていくにつれ、どんどんその雰囲気が加速していった。

その戦い方も相俟って、命に敏感な子どもなのだと思った。ラクスにその来歴を教えてもらって、僅かな憐憫も覚えた。

もう暫く見守って、改善がなければ階級的・立ち位置的には問題があるかもしれないが自分達がなんとかしなければいけないと思っていた矢先に、あれだったのだ。