ファーストの知識があまりないので、初見時は何とも思わなかったアスラン登場シーン。今ではサントラ聴く度に変な笑いが出るようになってしまった。
最初は「なんだ、この丸いMS…?」だったんだ。
子供の頃のアスランにとってのリミは、一番キラと仲がいい女子クラスメート、だった。
その頃は…とは言ってもそれほど交流はなかったが…もっと大人しいイメージがあったのだが、AAで再会して以後はずいぶん過激な性格になったなと感じてはいた。
過激、というか、キラに対して子猫を守る母猫みたいな印象を受けた。
連合籍の戦艦の中で二人っきりのコーディネイターとなれば、お互いにお互いが庇いあい守りあう関係になっていても何もおかしくはない。
それがリミの方がより強い、と感じた。
また、仕方ない事だとは思っているが、ザフトから二度目の脱走をした後の終戦後、ターミナルで再会した時は散々に罵倒された。
それはアスランの行動に一定の理解を示しながらの、けれど、それでも、自分にとっては許せないことだという、八つ当たりみたいなものだと言っていた。
キラとカガリが許している以上、私があれこれ言うのは間違っているかもしれないけれど、ちゃんと言っておかないとこれからあんたに対してまともに向き合えなくなるから。立場上、仕事上それはまずいから、一度吐き出させろ、と。
その言葉通り、それ以降はいたって普通の仕事仲間の関係に落ち着いていた。
だがしかし。
「解ってるわよ!時間もなかったし、迅速に事を進めるには必要だったんだろうって!でもね、今までずっとキラをほっぽり出しといてって、思うのも止められないの!」
既に成人済みの大人だ。
それこそ幼年学校の時のようにずっと一緒だとか、しょっちゅう連絡を取り合う(アスランがターミナルに出向してからは尚の事)とかなくなっても不思議ではない。
そんな、キラの現状を詳しく知っている訳でもないのに一方的に殴って説教かますとか、リミからすれば「ふざけんな、この野郎!」と思ってしまうのも事実だ。
「あんたが!あんただけが、キラが『守らなくてもいい』って思える存在なのに!!」
限界ギリギリになって荒療治に出る位なら、どうしてもっと普段から気にかけてやれなかったの!
キラが正規の軍事訓練を受けてない事で起きる弊害を、一番想像出来るのもあんたの筈なのに!
感情のままに言っているようでありながら、正論でもある。そのうえ、リミがキラを守る事に全力を傾けていた事も知っているから、アスランは沈黙するしかない。
そんなリミがキラから離れたことも、恋愛感情はないとはいえ、女性である自分が近くにいればラクスに遠慮が出て二人の仲を邪魔してしまうかもしれない、という思いがあったとも説明された。
畑違いの医師免許を取るために必死の努力をしていたのも、元をただせばキラの為。
アスランにしても、言い返したいことがない訳でもないが、ここまでキラを最優先にしているリミに、そうそう反論も出来ない。
「もっと…」
急にトーンダウンをしたリミを見て、ぎょっとする。
ぼろぼろと涙が零れていたからだ。
長引いたせいで、時間軸が少しおかしい感じになってきた…が、このまま行きます(^_^;)