約10日ぶりですΣ(゚Д゚;≡;゚д゚)

応援上映、行きたかったな~。

 

 

 

ファウンデーションとの戦いが終わり、緊急性が高いものから順に問題が話し合いが行われたが…最後に行われたのはラクスとキラについてだった。

ラクスの「アコード」問題については否定の一手で行く事になった。

何しろ証拠がない。

そもそもアコードとは何なのかすら判然としていない。ファウンデーションがただそう言っただけ、という可能性すら捨てきれないのだ。

それに加えて一度「ミーア・キャンベル」という前例がある。世界的に見ればポッと出な自分達よりも、説得力を持たせられるラクスのネームバリューと影響力を利用したかったのだろう、という見解になったのだ。

問題はキラの方だ。

「罠に嵌められた」

それに関しては状況証拠やターミナルからの報告、また各陣営独自の調査結果からでも、ほぼ間違いないだろうという事にはなったが…キラの国境侵犯により一連の事件が始まったのは紛れもない事実。

勿論、それこそがファウンデーションの罠だったのだが、それはそれとして、あんな場所にろくな警備もせずに核を配備していたのも問題だという話も出てくる。

何より困るのは。

彼の力自体は必要なものだという事だ。

パイロットとしての隔絶した戦闘力は勿論のこと、機器関連の開発能力やプログラミング能力は得難いものだ。

世界が疲弊して、多くの人材も失われている。

ここで世界トップレベルの能力を放逐するのは痛すぎる。というか、特定の陣営(間違いなくオーブ)に落ち着かれる方が他陣営にとっては痛いというのが本音だが。

結局、数日かけて話し合った後、各陣営の痛み分けという形でキラの処遇は「半年の謹慎及び一年の50%減棒」という何とも言いようがない結果に落ち着いた。

まぁ、ワーカーホリックが極まっていたキラの状況から言えば、「謹慎」は寧ろ「休養」と言い換えてもいいかもしれない。減棒にしても、元々のキラの経済感覚からいえば、それでも多すぎる位といっていい。

 

「…という事だ」

カガリからの報告で、アスランはほっと息をついた。

本来のキラの性格からすれば、表舞台から去る方が楽になるかもしれないと思っていたが、幼い頃とは違い、今のキラはこの状況を途中で放り出す方が苦になるだろうとも思う。

少なくとも、キラが集中砲火を浴びるような状態にならなかっただけでも、良かったとしておこう。

「で、アスラン」

「なんだ?」

「キラをぼこぼこに殴ったというのは本当か?」

「は?いや、それは」

「メイリンから報告が来たんだがな」

「その、必要なことだと」

「一応、流れも全部把握している。彼女は優秀だからな、自分の主観を排して事実の流れだけを教えてくれた。---あそこまでやる必要あったか?」

弟を溺愛している恋人の迫力に、一歩引く。

「本来、メンタルやられている人間に鉄拳制裁など逆効果でしかない。キラの大本が強靭で良かったな?」

冷汗が背中を伝う。

必要だったと、今でもいえる。

言えるが、しかし。それを今のカガリにもう一度言ったら、間違いなく今度は自分が殴られる。

正直、アスランだってあそこまでやるつもりはなかった。

ただ、アスランも驚くほどキラがタフだったから、ああなったのだ。何の訓練も…どころか、普段からろくに体も動かしてないのに、どうしてあそこまで動けるんだ。

「まぁ…そもそも、キラがああいうところまで行ったのは、私のせいでもあるが」

「カガリ」

「解ってるんだ。けど、キラしかいなかったんだ」

カガリの悔恨に、アスランも黙り込む。

抑止力としての力。

ナチュラル、コーディネイターの人種に拘りがなく、本来は争いを好まない性格だからこそ「コンパス」を任せられたのだ。

そしてこれからもそれが続く。

尤もキラ本人は笑って済ませてしまうんだろう、という事も解っている。

「早く皆が心から笑えるようになれればな」

 

 

 

とっ散らかった(;''∀'')