久々に連続でこれ。

相変わらず蘭厳しめです。蘭ファンはバックプリーズ。

 

 

「…女から告白なんて、戦前でもやってる人はやってましたよ。というか、それだとまず女性側が男性側に好かれてることが前提でしょう?」

原作はまんまそれでしたけど。

ほんと、あの超絶女尊男卑な恋愛観は一体何なのか、理解に苦しみます。

「それは…!」

「ただ待っていれば手に入るものなんて、そうそうあるものじゃありません」

この子、本当に「待ち」の一手でしたものね。

それはまぁ、それこそ原作では工藤新一が毛利蘭に呪いでもかけられてるのですか?と言う位に、盲目的にべた惚れでしたからその態度で良かったのですけど、少なくとも「ここ」ではそれは通じません。

…ですが、この状態で告白したところで100%振られるのが解っています。

工藤新一と親密度を上げたくないこちらとしては、この子が頑張ってくれるのが一番いいのですが、当の工藤新一が原作の反比例よろしく毛利蘭を嫌っているのですから、どうしようもありません。

そもそも私は新志派…はこの際置いておきます。

工藤新一だって、最初から毛利蘭を嫌っていた訳ではないでしょうに、ここまで拗らせる前に一念発起して告白していれば、まだ可能性はあったに違いないのに…この「お姫様」思考で無にしてきたんですね。

「とにかく、あなたと工藤君の関係を私がどうにかする事なんて無理です。それに私、東都大を目指してる受験生なんですよ。時間を無駄にしたくないんです」

「無駄って、そんな言い方…」

「私には無駄ですよ」

「せ、生徒会長なら、少しくらい」

「生徒一人ひとりの相談に全て乗れと?無茶言わないで下さい」

原作での毛利蘭は特別扱いされるのが当たり前でしたから、こんな事が言えるんでしょう。

これ程までに塩対応しているんですから、いい加減、帰ってくれませんかねぇ。

ちなみにこの会話、ずっと玄関先のままです。

初志貫徹、絶対家の中には上げたりしません。

この際、この子にどう思われようが構いません。

「おいおい。何やってるんだい、麗音嬢ちゃん」

ウォッカ…基、魚塚さんがいました。

珍しい、一人です。

あ、毛利蘭が固まりました。

その気持ちだけは解ります。ええ、初見だと反社の人みたいですもの。

原作では反社どころの騒ぎではありませんが。

「兄さん達と打ち合わせだったのでは?」

何故、うちに一人で来るのか、何かあったのか…いえ、兄さん達に何かあったらこんな暢気な雰囲気でやってくる訳ありませんよね。

もしかして、これはアレですか。

原作でのヒロイン特典の一つ。

何か困っていたら、何処からともなく都合のいい助け手が現れる、という…。