YouTubeで色々見てると、種のSSも書きたくなる今日この頃。まだ自分がネット環境手に入れる前に大学ノートに山ほど書き散らしてるんだよねぇ。
リマスターですら、もう10年くらい前なんだよね…。
相変わらず蘭厳しめです。蘭ファンはバックプリーズ。
「え、と。隣の人は」
漸くですか。
志保ちゃんは…ちょっと呆れてると言うか、苦笑いしています。
「学校外の友達ですよ。美人さんでしょ」
「麗音さん。貴女も相当な美人さんだって自覚して」
また言われました。
第三者目線だとそうなるんでしょうか。
「学校外?」
「ええ。こっちだと高二の年齢ですけど、アメリカで大学まで卒業してるので…日本での友人は私が初めてですね」
「天才、と言うやつですか」
――――貴方もそうでしょう?と言いたい所ですが、今の私が彼の頭脳レベルを知っているのはおかしい話になりますものね。
「そう言われるのって、好きじゃないわ」
人によってはそう思いますよね。
誉め言葉ではありますが、たとえ天賦の才があったとしても努力なしで才能は開花しませんからね。
「外見を誉めるよりはいいと思ったんですが」
う~ん。
まぁ、志保ちゃん相手ならそれは正解ですが、初対面なら外見を誉められて嫌な気になる女性はまずいないんですけどね。
「貴方って…」
「何でしょう?」
いえ、明確な言葉はありませんけど…何なんでしょうね、この疲れる感じ。
「とりあえず、彼女の名前は宮野志保と言います。で、この彼は先程話した、一応私の許婚になるかもしれない工藤新一です」
お互いに紹介はしておきましょう。状況的に。
「酷いですね。一応とか、かも知れないとか」
「ではそんな酷い女の事など、忘れて下さい」
「そんなに俺が嫌いですか?」
「多分ですが、私達、相性良くないですよ?」
「何故解るんです?」
それは私が転生者だからです。
とは面と向かって言えませんが。
「私も訊きたいですね。何故そこまで私に拘るんですか?」
有希子ママからは一目惚れと言われましたが、ああ、でも…原作では幼稚園児の一目惚れを10年以上引きずった人ですからねぇ。
「…麗音さん。道端で痴話げんかみたいな事するのは、どうかと思うわ」
「そうですね。どうします、工藤君」
「貴女はもうここで俺とは離れたいんでしょう?」
「よくお解りで」
酷い女でも何でもいいです。
平穏無事な人生を下さい。
しかしここで工藤新一は怒りもせずに、フ…っとあの不敵な笑みを浮かべました。
この嫌味な位様になる、イケメンの笑みよ…。
はっ!
ここで彼の意識が志保ちゃんに行く可能性はないでしょうか?
無意識面食いの彼です。その可能性は無きにしも非ず。
それに原作であれ程息ピッタリでしたもの。少なくともフラグが立つ位はあるのではないでしょうか。