久しぶりに近い投稿。

相変わらず蘭厳しめです。蘭ファンはバックプリーズ。

 

 

何故私の平穏はこうも簡単に壊されるのでしょう。

一学期の終業式の日。

後は念の為に、もう一度生徒会の書類とスケジュールを確認して帰ろうとしていた所、生徒会室に向かう階段で工藤新一にバッタリ遭遇してしまいました。

これは…3年の教室に来ようとしていた、という事でしょうか。そうであるならば、まさか…。

「丁度良かった、月宮会長。問題、解決しました」

「―――――え」

私の反応が芳しくないのは想定内だったのでしょう。工藤新一は特記するような反応は見せませんでした。

「そう言う事ですので、これからよろしくお願いします」

それだけ言うと、颯爽と去って行きました。

いえ…いえいえいえ。

私はこれっぽっちもよろしくするつもりはないのですが…!しかしそう言う約束であったのは事実です。

如何に気が乗らなかろうとも、今更それを反故にするなんて不誠実な真似は出来ません。

私がしっかりとして、絆されなければいいのです。

と言うか、何でこの工藤新一はこうも積極的なんですか。原作ではあんなに奥手でポンコツだったのに。

確かに時間制限があるので、積極的にならざるを得ないのかもしれませんが、それにしてもキャラが違いすぎませんか?

―――まぁ、夏休みの間は…と思いましたが、そもそも両家の親達が乗り気なのでした。

 

そう言えば、全然「高校生探偵」の話題を聞きませんね。

高二に進級した段階であれだけ有名だったのですから、もうそろそろ始まっていてもおかしくないのですが、その辺はどうなっているんでしょう。

ただ原作ほど犯罪まみれの世界では(今のところ)なさそうですので、高校生に応援要請する程の事がないのかもしれません。

と言うか、あれは漫画だからと考えれば「現実」ではありえないという事にもなりますかね?…もしかしたら、私が漫画の世界に転生した、であればどうなるのでしょう。

この辺りは考えると怖くなりますし、ややこしいのでスルーするのが正しい対処法と思います。

「浮かない顔ね、麗音さん」

「志保ちゃん」

ああ、私の癒し――――。

最近は本当にお友達らしく「勉強教え合い」以外でも会うようになりました。

話していいものでしょうか。ちょっと迷いますが、この聡明な人ならいいアドバイスをくれるかもしれません。

一人であれこれ考えていてもいいアイディアが浮かぶ訳ではありませんし。

異世界転生の部分は隠して、相談しましょう。

「ええ。実は…」

私が話し始めると、「許婚」の単語だけで志保ちゃんがコーヒーカップを持ったまま固まりました。

現代の感覚ではそうなりますよね。