2月とは思えない程ぬくぬくしています。
もうずっとこのおかしな気候が続いて行くのかな…。
相変わらず蘭厳しめです。蘭ファンはバックプリーズ。
目の前の二人が、ちょっと驚いた顔をしています。
まぁ、この二人…明確な描写は余りありませんでしたが、恐らく女性に明確に拒絶された事はなかったのでしょう。
ついでに、ナンパ男に絡まれていた私が大人しいタイプにも見えていたのでしょうね。
活発な訳ではありませんが、大人しいだけでは生徒会長は出来ません。
「ええ、と。もう彼氏持ち?」
彼氏、と言うか、一応婚約者持ち?と言っていいのでしょうか?けれどここでそれを認めてしまったら、巡り巡って工藤家に伝わっても面倒です。
この辺りはまだハッキリしませんが、原作同様彼らが警察と繋がりが深かったら有り得なくはありません。
「僕らの妹にウザ絡みしないでくれますか?」
「らいお兄ちゃん」
「そうそう。俺達の妹は一応箱入りなんでね」
「ふうお兄ちゃん」
今日も一緒に行動していたのですか。
もともととても仲のいい双子でしたが、一緒に起業する事を決めてからは同一行動が増えました。
顔面偏差値に差はありますが、私と双子兄は基本的に似た顔立ちです。
つまり子ども全員母親似で、父親の遺伝子は容姿には殆ど影響していません。
しかし…この複数のイケメンに囲まれる普通女子って一時期少女漫画でムーブがあったような、なかったような…。
「助かりました」
ナンパ相手の兄二人登場で形勢不利を悟ったのか、ある程度粘ったものの爆処コンビは去って行きました。
粘った…連絡先を押し付けられたのです。これに兄達は胡乱な視線を向けましたが、向こうにこちらの連絡先は渡していないのですから、無視すればいいだけです。
「麗音…お前、本気でもうちょっと自覚しろ」
「何をでしょう?」
家路につきながら、らいお兄ちゃんに言われました。
疑問を返すと、ふうお兄ちゃんが溜息を吐きました。いえ、本当に何なんでしょう?
「なぁ、吹雪。これって僕らの責任かな?」
「箱入りにしちゃったの俺達だからなぁ」
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箱入りにしちゃった?私が知らない所で何かやっていたのでしょうか?
尤も彼らが私に不利益になるような事をするとは思えませんので、問い詰めるなんてしないでもいいでしょう。