久々のネタ。ダイ大。

 

 

バーン大戦から三年。

探して探して、漸くダイを見つけたポップは当初の決意通りに一発殴った。

勿論そのまま殴った所でこちらの拳が怪我するだけなので、大戦中は学ぶ暇もなかった補助系呪文を駆使した。

自分にバイキルト、スカラ、ダイにルカニをかけた。ちなみに自分とダイにかけるのに驚異の三種魔法同時発動というバケモノ技を使っている。

それに目をむいたダイだったが、更に振り下ろす拳に部分ベタンまでかけると言うおまけつきだった。

「痛い!流石に痛いよ、ポップ!」

「痛くなかったら意味ねぇだろが!つーか、それでもこっちもいてぇわ」

「いや、でも何で、そこまで魔法スキルがおかしく成長してるんだよ!」

「知るか!何時の間にか出来るようになってたんだよ」

「――――うん、やっぱりお前は天才だよ」

「おお。師匠にも『もう大魔導士じゃなくて大魔王とでも名乗れ』って言われたぜ」

「何それ!?ポップはおれの魔法使いだろ!?おれと戦うつもりなのか!!」

「その相棒を蹴落としたのは何処のどいつだ!」

「だってあの時はああするしかなかったじゃんか!」

「ああ。俺を助けたかったってのは解るぜ。けど、その結果が三年の行方不明だ!おれの魔法スキルがおかしくなったのはおめーのせいだ!」

 

延々と続く二人の言い合いにその場にいたメンバーは、げんなりとした。

「ねぇ、あれ何…?」

「三年ぶりというより、三日ぶり位のノリだな」

「あたしダイ君と感動の再会する予定だったのに」

「ダイ様が元気そうなのはいいのだが…」

流石に「痴話げんか」と言う単語は誰からも出なかった。出したくなかった、と言うべきか。

「それにしても、よくダイ君がポップ君の口達者さについていけるわね」

「まぁ…議論じゃなくて口げんかだから…」

二人の言い合いは終わらない。

 

 

ここは何処でどんな状況かなんて、考えてない。

あしからず。