最近は「アクタージュ」も推し。

基本主人公至上主義な私としては、景ちゃんが皆様に(色んな意味で)愛されてるのが非常に美味しい。

連載当初は「なんか野暮ったい画だな(失礼)」とか思ってたのですが、凄いスピードで綺麗になってますね。

蘭成り代わり、本来の蘭に厳しめSSです。蘭ファンはバックプリーズ。

 

 

復学初日、俺はとうとう蘭に話しかけられずじまいだった。

そりゃ歓迎してくれるのは嬉しいさ。けど、一日中はねぇだろ。

放課後になれば蘭は部活だし、俺は補講。約束もしてねぇのに、その後勝手にあいつの家を訪ねる訳にもいかねぇし。

…そこまで焦る必要はないのかも知れねぇけど…。

ただ、チラチラと蘭がこっちを見てるのは気が付いた。とりあえず告白した事で、以前より俺を意識してくれてはいるらしい。これはこれで一歩前進か。

クール、とはちょっと違うが、余り大きな感情の揺れを見せないあいつが、時間は短かったとはいえあの日は面白い位動揺していたのを思い出す。

「どうした、工藤。暗い顔して」

「そう見えるか?」

「あ、そうだ。毛利なら今もフリーだぞ」

やっぱりバレバレだったのか。

「俺…そんなに解り易かったか?」

少々凹みながら訊くと、非常に驚いた顔をされた。

「え?お前、自覚なかったのかよ」

それから俺の周りにいた連中があれこれと言ってきた。

「お前、毛利以外の女子とはそんなに話してなかったろ」

「話しても事務的だったし」

「毛利と話してる時が一番楽しそうだったしなー」

「女子に限らず、俺らの誰と話してる時よりもな」

「毛利の方は男女平等、博愛主義な感じが、工藤の奴報われねーよなー、みたいな?」

「ま、毛利がそんな奴だから、今もフリーなんだけどさ」

苦笑混じりに次々と言われるそれに、俺は頭を抱えたくなった。

何だ、それ!恥ずかしすぎるだろ、俺!!

そんな俺の肩を慰めるように叩いて、更に続ける。

「まぁ、何か家庭のゴタゴタも片付いたんだろ?心置きなくアタックすれば?」

「そうそう。あの鈍感な毛利にも気付いて貰えるようにな」

止めてくれ…。

これはもう告白したなんて、口が裂けても言えねーな。やっぱり相談先は母さん一択か。

「おめーらなぁ」

「俺らは工藤の味方だからな」

「他の連中に先こされんなよ」

そこに揶揄いの色などは全くなく。この友情には感謝すべきなんだろうな、うん。

「ま、今日は俺らがお前を拘束しちまったからな。明日っから頑張れよ」

「ああ、サンキュ。今まで通り見守っていてくれ」

そうして俺は、これから補講だからと席を立った。

今日一日授業を受けた感想としては、別について行けねーって事はなかったんだが、やっぱりこれは出席日数を埋める為には必要なものだし。流石にすっぽかしたりした日には、留年だろうし。

教師達の尽力を無碍にする訳にもいかねーし。

 

山ほどの課題を持って帰宅する。

とりあえず特別に作ったものではなく、これまで出された宿題一式という事だった。

期限は冬休みまで、と言われたが…今週の土日を潰せば終わるか?

「お帰り、新一。学校はどうじゃった?」

「ただ今、博士。歓迎してくれたよ」

「そうか、それは良かったの。新一は友達に恵まれた様じゃな」

「ああ」

その筆頭は、目の前にいるこの人だろう。

まぁとりあえず、蘭のことは明日からだ。

俺はやたらと重い鞄を持って、一度二階へ上がった。

 

 

クラスメートも原作より大人。