前の話の蘭厳しめ番外編を書いてた時もそうだったんですが、今回の服部厳しめのターン。
何か、アクセス数が伸びてます。厳しめ要素が強い程、アクセス数が伸びるって…。厳しめ好きな人が多いのかな?
やはり蘭厳しめです。服部にも厳しめになります。二人のファンはバックプリーズ。
殆ど打ちのめされたと言っていい平次は項垂れた。
高校生探偵としての自分の力や、警察側からの信頼に関して強い自負を持っていただけにその落ち込みは酷かった。
だが平蔵は、ここで手を緩める訳にはいかなかった。
「それからこれが重要なんやが」
「まだ何かあるんか」
「今言った、大阪府警の情報管理の甘さを引き締める。今後一切、お前への情報、その他の融通を禁止する」
この際だから、それ以外の事でもないか精査して情報管理や守秘義務に関して、徹底的に引き締める。
そう言われた平次は瞠目した。
自分が如何に『本部長の息子』としての立場を振りかざしてかを自覚した後なだけに、それがどういう意味か正確に理解したからだ。
「お前のことはきっかけや。チャンスを残してくれた工藤さんには、感謝せんとな」
自分のことだけではないと言われたが、やはり自分の言動が一番だろう。これから、今までのような事は出来なくなるという事だ。
そしてこの事にショックを受けるという事は、幾つもの平蔵の指摘が事実そのままだったという事でもある。
“くそ。俺は何をやってたんや”
父親の七光りを最大限利用してたのに、その事に気付きもせずに自惚れていた。
いや、推理力自体はそこまで卑下する事はない筈だ。だが、推理する為の様々な情報を集めるのに、自力でやろうとするよりもすぐに大阪府警の力を当てにしてのがまずかったのだ。
こうなってみると、あの姉妹には悪いが、直接薔薇に会わなかったのは運が良かったと言えるのかもしれない。話しを聞く限りでは、そう言う性格ではないと思うが、先程の平蔵がしたように鼻で笑われて終わっていた可能性が高い。
「なぁ、おとん」
「何や」
「謝りに行くのもあかんか?」
「…その交通費は何処から出んねん」
平蔵の返しに、平次はまた詰まった。
そうだ、今回の往復で夏休みで多めに貰っていた小遣いは使い果たしてしまっている。そう言う事に全く気が回らないあたり、自分はどれだけ甘ったれているんだろうか。
「まぁ、お前が反省したという事は、伝えといてやるわ」
「ああ…うん…」
落ち込みの激しい平次に、平蔵は苦笑した。
話しても解らんようやったらどうしようかと思っていたが、どうやらそれは杞憂だったようや。
そうして少しだけ安心したが、喉元過ぎれば、にならない保証はない。
「後、大滝はんの事は」
「直接的な処分はないわ。工藤さんのことが表に出せん以上、彼女の情報を漏らしたっちゅう事での処分は出来へんからな。まぁ、それ以前の情報漏洩に関しては、わしが多めに見とった部分もあるから…厳重注意と言う所か」
説教をしてはいるが、これに関しては上層部に知れたら自分自身も処分の対象になる。それを回避してくれ、また引き締めの機会を与えてくれた薔薇の行動には、本当に感謝しかない。
「お前が実際に自分の力だけで探偵が出来るんやったら、その活動を止めはせんがな…」
付け加えられた言葉に、平次はどう反応していいか解らなかった。
てっきりそれも止められると思っていたからだ。だが…大阪府警の刑事達に一切頼れなくなる、という事は本当に全部自分でやらなければならないという事。
学校と言うものがある以上、どうしても活動時間も範囲も大幅に制限される。それを補ってくれていたのが刑事達の融通だったのだ。
これは平蔵に試されているのだろう。
本当に自力でやれるのか。やれるのなら、その範囲での事までは口を出さない。それでやっていけるのなら、それはお前が優秀だという証明になるだろう。
それとも、ここまで言われてもやるような阿呆か、己は?もしそうなら、本気で勘当を考えるぞ。
平蔵の真意は、このどちらだろうか。
平次は妥協ともいえる平蔵の言葉に、更に悩む事になった。
