小ネタの方がどんどん先を思いついて困る(-_-;)
あっちを3にするにしても、まずはこっちを仕上げないと!という訳でひねり出しました。
蘭は存在しませんが(基本)蘭厳しめSSです。蘭ファンはバックプリーズ。
新一が三年生の夏、前々から予定されていた、降谷を始めとした同期組を誘ってのパーティが開かれた。
工藤邸で催されたそれは、規模はホームパーティだが、食事やアルコール類の内容の充実ぶりは一流ホテルのそれと遜色ない。
そこには伊達の婚約者となったナタリーや、松田と正式に付き合い始めた佐藤、そして「結婚を前提に」と、改めて降谷が告白して恋人になった梓、同級生の中では唯一、工藤一家の渡米を知らされた園子の姿もあった。
「あー、あと半年くらいでいなくなるんだって、実感しちゃうわ」
「言わねー方が良かったか?」
「まさか。親友に黙っていられる方が哀しいわ」
「…親友?俺が?」
「違うの?」
「いや…けど、俺は男だぜ?」
「何よ。親友は同性じゃなきゃいけないって法はないのよ?」
「そりゃそうだけど…いいのか?俺で」
「寧ろあんたじゃなきゃ嫌だわ。あんたさえよければね」
「いいに決まってるだろ。んじゃ、改めてよろしくな」
「ええ。離れても親友ね」
「おう」
この二人のやり取りを優作を始め、微笑ましく見守っていた。一番気にしていい志保も、特に気にはしない。
愛されている自信と実感、園子に対する彼女なりの友情。
それらがあるからだ。
「にしても、私以外は大人ばっかりね。―――警察関係?」
最後の単語は新一だけに聞こえる小声。
「ああ、梓さんとナタリーさんは違うけど」
成実と明美のことは新一と志保のきょうだいとして知っている。しかも、こっちも恋人同士らしい。
“うーん、凄い人間関係”
園子は心の中で苦笑した。
去年、かなりの大きさで報道されたとある犯罪組織の壊滅。政界にも経済界にも、それなりの影響があった。若年ながら既に後継者候補に名を連ねていた園子は、ある程度の裏事情も知らされた。
その中で、複数の候補の中で唯一園子にだけ知らされた情報が、その犯罪組織壊滅の陰の立役者が新一だったという事だ。
これは園子と新一が普段から仲が良かった事、新一自身が知られても構わないと言った事が大きい。
“こんな重大情報を知られてもいいって思っていながら、親友じゃないないなんてありえないでしょ”
これを知ったのは今年に入ってからだ。
どうして今なのかとも思ったが、どうやら自分とは別ルートで工藤家の渡米を知ったらしい両親が、自分と新一の繋がりを強固にする為にやった事らしい。
まぁ、いうなれば、将来有望すぎる若者との繋がりを切りたくなかったらしいのだ。
「園子もその内、留学するんだろ?」
「そうね。まだ何処かまでは決めてないけど、高校を卒業するまでには、と思ってるわ」
話しを続けながら、園子は思う。
“私だって、新一君との繋がりが切れないのは、嬉しい事だもの”
