本日、九州三大祭りが開催されている地元。しかし、博多どんたく、長崎くんちと比べると規模も知名度もしょぼい(´・ω・`)

ユネスコ登録とか言われてもなー…何十年か前に、人が集まらないという理由で「神事」である祭りの日付を変更して以来、どうにも冷めた目で見てしまう。で、天気が悪かったり、馬の事故が増えたりしたんだよね。

寧ろ藤崎宮「秋の例大祭」の方が華やかだし、県外から見に来る人も多いんだよねぇ。

蘭は存在しませんが(基本)蘭厳しめSSです。蘭ファンはバックプリーズ。

 

 

その日の夕食時間は、『逆行』についての家族会議の場になった。

「成程。毛利一家は存在していない可能性がある、という事か」

新一と有希子の予想通り、記憶の整理を済ませていた優作はサラリとその事実を受け入れた。

元々妻子に比べれば、優作の毛利家との関わり合いは少ない。その為、実にあっさりしたものだった。尤も、その根底にはあの一家への嫌悪感もあるにはあるのだが、それを二人の前で口にするような人間ではない。

「有希子。君は大丈夫かい?」

蘭との決別を口にしていた新一とは違い、彼女にとっては大切な幼馴染みの友人だった。

「ええ。残念だとは思うけれど…もともと「ここ」では関わってこなかった人達。そして、それで私の人生が空虚だった訳ではないわ」

「母さん…」

「そんな顔しないの。変えようもない事なんだから。それに、別に新ちゃんが悪い訳でもないし」

「そうだね。原因も何も解らない。私達はたまたま新一がきっかけだった…けれど、他にもいる可能性だってない訳じゃない」

「そうなんだよな。原因がハッキリすれば、もう少し考え方も広がるんだけど」

「私の方は、今解る限りでは何も変わった事はなかった。新一と有希子に関しては、毛利一家についてだけ」

今のところ、それだけならば何も慌てる事はない。

ならば、どうしようもない事、解りようもない事に時間を費やすよりは、対組織の事を考えて力を蓄える方に動くべきだ。

それに、もし黒の組織が存在しなかったとしても、他にも犯罪は幾らでも起こるし、犯罪組織も幾つも存在する。

何より、自身の能力を高める事自体、到達点などないようなものなのだから。

「素直に、アドバンテージと考えていいか」

「ずっとこの事で思い悩んでいても、仕方ないからね」

阿笠については、明日有希子が動く事になった。

日時はその時決める事になるが、彼が『逆行』するだろう事については、優作も疑問は持っていないかった。

彼がどれだけ新一を思い、心配し、力を貸していてくれたか、知っているからだ。

また、それで彼が逆行すれば、優作の仮説についての信ぴょう性が増す。

そうなれば、対組織において最重要となるのは、あの夏の日の赤井との出会い。もし彼が逆行できれば、スコッチも救えるだろうし、その流れで降谷―――公安とも連携がとりやすくなる。

更に、宮野姉妹を救出できる可能性も大幅に上がる。

「ここが本当に過去であっても、パラレル・ワールドとかであっても…俺は救える人は救いたい」

「それは私達も同じだよ」

「そうよ。可能な限り自分を磨いていきましょう」

毛利一家のこと以外でも、これから先「以前」とは違う点も出てくるだろう。その時に慌てず、的確な対処が出来るように。同じ事が起きたなら、より良い結果を導けるように。

三人は、微笑みながら頷き合った。