雪国の田舎育ち
ご近所さん助け合い絶賛県
頂き物は分けあおう県民性
で生まれ育ったので、私にとっての東京は、カラッカラのカッサカサの砂漠です。

自分が水をためるサボテンになれなければ、頑張れない街。
一人では、踏ん張り続けられない街。

降車時に普通にぶつかり、歩いていても平然と避けない。
落ちたものを拾っても何も言われない。
東京にいると、故郷で当たり前だったことが、当たり前ではなくなります。


帰省の新幹線で、明らかに風邪っぴきの咳をする、綺麗な女の子が隣に座りました。
マスクをしていなかったので、当然 “嫌だな…” と思った。

ですがその綺麗な娘さん、私がテキストを落とすと、当たり前のように拾ってくれた。
勿論私も「すみません。ありがとうございます。」と言いました。
すると娘さん、ペコリと小さく頭を下げた。

その後も、コートが私側に滑り落ちたりすると、頭を下げてくれました。

あぁ いい子なんだな。と思った。


そう、こんな感じ。
言葉が通じる。意思が通じる。何気なく親切ができる。
故郷では、当たり前でした。

お互い様だけれど、何かあれば頭を下げる。拾う。分ける。
「ありがとう」「すみません」


砂漠では、こんなことすら『当たり前』ではなかった。