◆みかん物語り!その2
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「愛媛みかんロビー活動」 主任ロビイスト
みかんパートナー@井上です。
この記事は、「◆みかん物語り!その1」からの続きです。
「早く大きくなって一人前になっておくれ!」と至れる尽くせりで育てられる幼少時代を無事に過ごし大きくなったみかんの木は、
大人になると様々なストレスを与えられ、みかんの木が本来持つ「種の保存本能」を発揮しなければならなくなります。
例えば、作り手の作業がしやすいように枝の向きを調整されたり、以前紹介したような「マルチ被覆」をかけられ意図的に水分を切られたり!
人の脳は、「野外の不安定な環境の中で生き延びるために関連した問題を解決する」ように設計されていると言われたりしますが、
みかんの木も意図的に不安定な環境を与えることで、種の保存本能が働き「甘いみかん」を実らすことができます。
実際、手入れされなくなったみかん園でみられるように、枯れる一歩手前のみかんの木になるみかんは、
とても甘くて美味しいです!
人もみかんの木も、本来の能力を発揮するためには適度なストレス状態がよいのかもしれません。
新しい栽培方法の導入や品種改良は、人の味覚の変化に合わせるためにおこなわれているのかも知れません。
私が子供の頃、美味しいみかんの基準は「糖度12度 酸度1.2度」と言われていました。
が、近年は、「糖度12度 酸度0.8度」と言われ、酸味(酸っぱさ)が抑えられたより甘く感じるみかんが求められています。
甘味を求めてきた人の食の歴史が、より甘いみかんを作るための栽培方法の変化や品種改良の歴史と言えるかも知れません。
ちなみに、私は、「糖度12度 酸度1.2度」ぐらいのみかんの方が今でも好きです。
「糖度12度 酸度0.8度」だと甘すぎてダメなんです。小さい頃に養われた味覚ってなかなか変わりませんね。
読んでいただきありがとう。 このご縁に感謝します!
みかんパートナー@井上