ガイアの夜明け6周年スペシャル「農村少女と中国の6年」
を今みた。
今年の春節の帰郷を60年ぶりの大雪で果たせなかった出稼ぎ労働者がたくさんいた、彼らにとってのその寂しさの意味を私は知った。

春節とは旧正月のことで、一般的には故郷や実家にお土産もって帰る習慣なのだが、貧富の格差が拡大した今、出稼ぎ労働者にとってそんな悠長な話じゃなくて、ちりじりばらばらになった離散家族が年に1回、両親や兄弟姉妹と会えるチャンスなのだ。
それも遠隔地からの極貧の出稼ぎの場合、交通費を節約して仕送りに回すため何年に一度帰る、文字通り一日千秋の思いで待ちに待った感じなのだ。
この番組でここ6年ほどレポートしたのも、湖南省の農村から広東省の工業地帯へと大移動の出稼ぎであり帰郷だった。
今年は大雪のために交通が麻痺し、広州駅では70万人が足止めをくったという。その雑踏の光景は日本人の私たちには想像も絶する凄まじいもので、撮影スタッフもレポート対象を見失ってしまったくらいだ。

レポート対象の若い女性は、日系工場に勤めていた。父親も同じ工場に合流し働いていた。娘とその職場結婚した新郎と父の3人が帰郷を試みて広州駅まで行ったが断念せざるを得なかった。
彼らのいる中山市に妹もきていて、ちょっと前にプリンター会社(日系かどうかは分からないが、その可能性は高い)に就職し、彼女は就職したばかりなので帰郷する程の休暇をとることはできなかった。
父と娘二人と婿さんの4人は、日系工場の寮の一室で春節を祝う鍋を囲んだ。


どうだろう!
中国進出の日系企業の方々

(工場だけでなく都市部で店舗展開する小売り企業やサービス企業含めて)
今年大雪のために春節に帰郷できなかった出稼ぎ労働者のために
(そして来年以降は、またおなじような事態になることを回避するために)、
彼らにシフト交代で帰郷休暇を与えて上げては。


外資系工場は、郷にいっては郷に従えで、中国では春節に操業を停止したり生産調整をしているのだと思う。
しかしやろうと思えば、今年の大雪で足止めを喰ってしまった彼らに、シフト交代で帰郷のチャンスを与えることもできるのではないか。(無論、希望者に対して。)
確かに、中国の風習に沿わないかも知れない。
しかし、貧富格差の拡大した出稼ぎ労働者の周辺状況そのものが中国の伝統からそれて来ているのだ。
こういう時代は日本の高度成長期にもあった。「ガイアの夜明け」のこのレポートの前回は集団就職の上野駅から始まっていた。日本人の出稼ぎ労働者が郷里の家族を思う心も中国人の心も同じである。
ここは、先に高度成長の歪みを経験し反省した『日本流の融通の利かせ方』を披露してみては。
きっと、日本人の情緒が日本企業にも活かされていることを知ってくれたり、共感してくれたりして、長い目でみれば企業にとってもいい効果が生まれると思う。

要は、
中国進出の日系企業と中国人出稼ぎ労働者、
ともに同じ「出稼ぎ」
持ちつ持たれつでいこうじゃないかという提案です。
困った時はお互い様という関係が労使の間に生まれれば、
こんな素晴らしい民間レベルの日中友好はないと思う!



(追記:
 私は日本でクライアント本社の経営と組合の関係者に、
 中長期的労使観点から提案してみるつもりです。
 また来年以降も大雪になる可能性はあります。)