一ヶ月ほど前に汐留をぶらぶらしていたら、ライブがやってた。
私は普段、わざわざ特定のバンドなんかのライブに足を運ぶほどではないけど、
たまに街を歩いていて出会うストリートライブは結構好きだ。
ふと聞こえてくる音楽と歌声に思わず足を止めてしまう。
いつになく感傷的になって、いろんな人たちや交わした会話を思い出す。
汐留にいたのは待ち合わせまでに時間があったからで、日も完全に沈んで、
ビルの明かりがそこここで綺麗に映えていた。
そんなに人も多くなくて、歩くにはちょうどいい気温で、
その後に好きだったレストランに行くことになっていたから気持ちも心地よかった。
そんなときに、偶然ORCAってバンドのライブがやってた。
声に魅せられてつい長々と立ち止まっちゃった。しかもCDまでご丁寧に買ったし。
そのCDがしばらく放置されてたんだけど、思い出して聞いてみた。
音楽の好き嫌いは、私の場合はどれだけ身体に浸透してくるかで決まる。
まあ、たまには歌詞で好きになることもあるんだけど、大抵は、音自体が染みてきたかこないか。
音っていうのは否が応でも耳から入ってくるものだから、きっと、
それを全部素直に受け入れてたら、もたないんだと思う。
あるものはすっと思考の中に溶けてきて、あるものはガーンと弾き飛ばされる。
そうやってまた、自分と外との境界があやふやになる一方、いっそう強固になってもいる。