戻りました。

旅の道筋だけ決めて、あとは行った先で泊まるかどうかも考えよう、と

散歩のような感覚でふらっと行ってきた気仙沼、期待以上の二日間だった。


なんとなく、一日で帰ってこれるかなとも思ってたけど、一ノ関で新幹線を降りて乗り換えるとき

早くも思いがけない現実を知る。

・・・電車がめったに走ってない。ほとんど一時間半に一本。

到底頭の中の予定には追いつかないことが、のっけから発覚。

一時間待って、大船渡線に乗る。


うまく一言では言えないけど、なんといっても時の流れが違った。

電車が来ないことも一つだけど、駅の静かさ、駅員さんの適当さ、

無人駅、おっきいダンボールを二つも風呂敷で抱えたちっちゃいおばあちゃん、

違う学校なのにみんな知り合いみたいな中高生たち、ディーゼルの音、

そして車窓から見える景色。

透明感のある緑色の川、地層がはっきり見える崖、森の中に残された沼、

広い田んぼと畑、手書きの駅の案内、ホームにささやかに咲いてる花。

ひとつひとつがはっきりと目に映ってきて、電車に乗ってる時間がとても濃い。


電車に乗ってた中学生っぽい男の子がホームを出て歩いてた友達を見つけて、

電車の窓を軽くノックしてその子に手を振ってた。

東京じゃそんなことありえないよね。

山手線で窓ノックして気づいてもらおうったって無理がある。

距離の近さが羨ましかった。


一ノ関から気仙沼まで、一時間半ちょっと。着いたのは二時半過ぎ。

駅前に観光案内所があったので、そこで宿を探してもらいつつ町の様子も聞いてみる。

徒歩30分くらいで港に出るらしかったので、歩いていくことに。

港自体は綺麗とか雰囲気があるとかいうわけじゃなかったけど、

さすがに漁船の数はすごかった。魚のにおいがした。

にしても、あまりに人が少なく少々疑問に思いながら、海の市ってとこへ。

鮮魚も加工品もレストランも博物館も一緒くた。

お腹もすいてたし、名物ふかひれも食べたかったので、そこでふかひれ丼を食すことに。



うまい!!    安いし。


一日目は、もうそれで満足。

宿に行って、テレビ見て温泉入ってまたテレビ見て。

ちょうど25時間テレビやってたもんだから、調子に乗って久しぶりにテレビを見まくった。

この時間の無駄使いっぷりがわりと気に入っちゃった。

普段ならかなり罪悪感なのにね。


二日目は、観光船にでも乗ろうかなーと思って、我ながら早起き。

温泉入ってから8時半には宿を出る。

船が9時20分からだったのでちょうど良い感じ。

大島って島を一周する外洋クルーズだったんだけど、

台風が来ていたみたいで波が結構高く、結局内湾だけに変更。

だけど、この船がなかなか良くて。大満足。

甲板の風はかなり強かったけど、眺めの良さに居座っちゃった。

沖に出るほど海の色がだんだん変わってくるんだね。

濁った色から、紺、青、緑。

養殖の様子やリアス式海岸の線、松林もまた印象的だった。

考えてみれば、海岸沿いにある松原を自分の目で見たのは初めてだった。

これぞ日本の海の景色、という感じだったけど、

それを実際あるものとして実感したのは貴重だった。


湾から太平洋に出て行く景色に、海の圧倒的な存在感を正面から感じた。

鯨でも出てきそうだなとか思って海面を見てたら、トビウオが飛んだ。

上から見ると、飛行機のプラモデルみたい。


そんな思いがけない収穫を手にもとの桟橋に戻ってくるとまだ11時前。

早起きって素敵。


朝ごはんはそんなに食べてなかったから、もう一回海の幸をあじわっとこうと思って

前日行ったのとは別の市場へ。

水揚げされたばっかりの鰹が一本丸ごと売られてた。

すごく身がしっかりしてそうで、その場で刺身にでもして欲しかったなあ。

鰹の他にも、秋刀魚、イカ、ホタテ(かなり巨大)、ホヤ、あわびなんかの

新鮮そうなのが並んでて、見てるだけで相当楽しめた。

その横に、食事どころがあって、その名も『鮮』。

もちろん生の海の幸を味わうべく、二色丼=いくらとホタテ を頼む。

絶品。こんな贅沢していいのか?とも思いつつ、食べる食べる。

でもあまりにたっぷり乗ってたから、最後のほうになってだんだん

いくらとホタテが憎らしくなってきた。

しばらくいらん・・・。



眠くなってきた。続きはまた明日。