子供の頃、
乗り物酔いが酷かった。
学校でのバス移動。
父親の車。
吐くまではいかないが凄く苦手だった。
年齢を重ねていく内に
乗り物酔いは徐々に弱まっていった。
癌の再発の手術(2018年1月)で
合併症トラブルで半年間入院。
その入院中に再発。
これからは癌と共存と言われて
通院での抗がん剤治療が決まる。
退院前に一度、
一日だけの仮退院があった。
(2018年5月末)
退院後の生活に慣れる為という理由。
胃ろうでの在宅医療だ。
仮退院の日。
ようやく病院から出られると
バスで家に帰る事にした。
大学病院からバス停までの距離を調べると、
約1,5キロ。通常なら20分。
何とかなるだろうと。
病室から大学病院の玄関をまで歩くが
歩く力が無い。それだけで大変。
玄関を出て
少し歩いたがまだ大学病院内。
とてもじゃないがバス停まで歩けない。
大学病院の門までも遠い。
この数か月後に
要介護4の判定が出る事を
この時は知らなかった。
要介護4ってほぼほぼ寝たきり状態。
タクシーで家まで帰ろうかと考えたが、
家までだと金額がかなりかかる。
でもバス停まで歩けない。
大学病院にいたタクシーに
凄く近い距離だけど大丈夫ですかと
聞いてから、
1,5キロ先のバス停までをお願いした。
バス停からバスに乗れば、
バスを降りて家までは歩いて3分だ。
バス停前にタクシーが到着。
少し待ってから目的のバスに乗る。
バスの揺れで直ぐに酔った。
もはや揺れが体にダメージを
与えるレベルだ。
通常なら些細な揺れの一つ一つ
が辛い。ブレーキはなお辛い。
平日の昼間で横に誰もいないのが
救いだった。
ほぼ横になったりと
いろいろと体勢を替えながら我慢。
もう二度とバスに乗りたくないと
思うほどの乗り物酔い。
運よく吐きこそはしなかった。
バス停に付いて降りて、
家まで通常なら3分の距離も
それは大変だった。
無事に家に着いた頃には
精魂尽きていた。
既に明日どうやって病院に戻ろうかと考える。
仮退院の一番の目的は
家で胃ろうで栄養などを入れる事。
病院でも退院に向けて
自分で行っていたのでそれは何とかなりそうだなと分かり目的は果たせた。
次の日。
バスには載れないと判断し
タクシーで大学病院へ帰った。
タクシーでも酔った。
でもバスでの酔いが100なら、
タクシーは70、80ぐらい。
2025年に戻ります。
この前バスに乗りました。
大体1年に2度ぐらい乗ります。
最近も酔いますが我慢できる範囲。
30ぐらいになっていた。
でもこの前のバスは60程度の酔いに。
途中でバス停じゃない所で
運転手さんに下して貰おうかなと
思うぐらい。
というのも快速バスで
ある一定距離を行くと
バスは目的地まで止まらない。
仮退院の時はもっとひどかったのに
よく我慢したものだ・・・
ようやく我慢し続けて
降りるバス停に。
バス停を降りて目的地に。
これは帰りバスでは帰れない。
帰りは駅まで近距離をバスに乗り、
電車で帰った。
電車だと酔わない。
だたし駅から家まではかなり歩く。
でもこの判断は正解だった。
酔うよりも歩く方が絶対に良かった。
それにしても
癌以降とくに再々発以降は
何故こんなにも酔いやすい体質になったのだろう。
日々大量に薬のお世話になっているので、酔い止めの薬は飲みたくないんです。肝臓を大事にしたい。
今日も生きててえらいぞ、自分。
写真は最近庭に住んでいる
カマキリ君です。
