通院で抗がん剤を打っている人は、
採血と点滴用のルートを取るを
同時に行うのが朝一のルーチンだと思います。
そうでない人もいるのかはわかりませんが。
3月の通院で外来化学療法室で
採血&ルート取りの自分の番を
座って待っていました。
通院している大学病院では、
外来化学療法室で、
先生3人が三か所で採血&ルート取りを行います。
一人の先生が固定で、
残りの二人は当番制で色々な先生が
やってきます。
採血&ルート取り用の席が
自分が座って待っている前にあります。
少し遅れて先生が到着。
看護師さんと色々とやり方を
話をしており、
どうやら初めて当番になったよう。
同世代の男性がその先生の席に呼ばれました。
その方のそばには
白衣を着た女性が付きっ切り。
白衣を着た女性は製薬会社の人らしくて
男性は治験を受けている。
そういう方は大学病院では
結構多くいます。
先生がその男性に採血を始めした。
するとまさかの発言を男性が、
「抜いちゃった・・・」
男性が白衣の女性と顔を見合わせていると、
先生は、
「え、どうしたんですか?
え、え、え・・・」
先生は採血して、
ルートのチューブを残さずに抜いてしまったのです。
看護師さんが慌てて
説明します。
先生は、
「そういう事。抜いちゃ駄目なのね。」
男性に向かって、
「採血は取れますので、
すみませんがもう一度注射します。」
自分じゃないが、
寂しい気持ちになったし、
男性が可哀そうすぎるとも思った。
せっかく血管に入ったのに
抜くなんて酷いすぎる。
注射がよく失敗する
自分が同じ目にあっていたらガッカリだ。
この外来化学療法室という
抗がん剤を打つ場所と
考えたら分かりそうなものなのに・・・
男性はもう一度注射を打たれて
ルートをようやく確保し
席を立って行きました。
今日も生きててえらいぞ、自分。
ミスは誰でもありますが、
他人事ながら嫌な気持ちになりました。