映画「どうすればよかったか?」

を観ました。

 

 

前回映画を見に行ったのが

2022年12月の「スラムダンク」。

 

 

更にその前が2018年8月で

「ウインド・リバー」

その時のブログを読み返すと

杖で歩いていました。

 

映画館へ行くだけでも

がんサバイバーの歴史を感じます。

 

 

 

昨日行った映画館は単館の映画館。

 

障害者割引でも1200円。

割り引いて貰っていますが、

他が1000円なので少し高め。

 

 

 

ネタバレを含みますので

読みたくない方はここ迄で。

 

 

 

映画「どうすればよかったか?」

 

大学生の姉が統合失調症になった

家族の20年を映像に収めた作品。

 

 

両親が共に医師でありながら、

精神科への通院をさせません。

 

ある時からは

家の玄関に南京錠をし

姉を家に閉じ込めます。

 

監督である弟は

姉とコミュニケーションを取ろうと

試みますが、やり取りは出来ません。

 

 

途中には映画ながら

目をそむけたくなるような描写も。

 

 

母親が晩年認知症の症状が出てきて、

 

深夜2時に寝ている姉を起こして、

砂糖水が体に良いと与えようとします。

 

姉は怒り絶叫し怒り狂います。

 

でもその言葉支離滅裂。

 

 

 

姉が統合失調症になり

20年ちかく時間が過ぎ、

母親が亡くなります。

 

ようやく姉を精神病院に入院させる事が出来ます。

 

そして三か月で

合う薬が見つかり退院。

 

退院した姉は意思疎通、

家事も出来るようにまで回復します。

 

 

見ている外野の自分は

たったの三か月でここまで回復するなら

20年も苦しまなくても良かったのにと。

 

弟である監督は

ずっと病院に診せようとしていただけに

その気持ちがたまらいでしょう。

 

 

ただ完治した訳ではないので

症状が出る事も。

 

家に包丁を持った男がいると通報したり。

 

それでも依然と比べ物にならない

平穏な暮らしです。

 

 

そんな姉は60歳を過ぎた頃に

肺がんがステージ4が見つかり

闘病の末に亡くなりました。

 

 

ラストシーンは

脳梗塞も経験し車椅子になった

おそらく90歳台の父親に

 

監督である息子が姉の事について

質問します。

 

「どうすればよかったと思う?」

 

 

 

 

映画は101分ありますが、

あっという間に終わります。

 

病気や老化という

誰にも起こる事映した

家族のドキュメンタリー映画。

 

 

治療させずに閉じ込めた親。

 

こう書くと悪い事だけですが、

 

年老いても娘を守っていたようにも感じました。

 

高齢で体を動かすのが辛そうでも

姉の食事を作ったりしている姿に

親っていう物を感じました。

 

 

映画を見終わった後

余韻がずっと残ります。

 

 

 

今日も生きててえらいぞ、自分。

 

 

もしも近くの映画館で

映画「どうすればよかったか?」が

見れる映画館があれば見てほしいです。

 

感想が聞きたくなる映画でした。